小此木 結衣
Yui Okonogi
社会的ステータスを追い求める学歴偏重主義だった私が、仕事を通じて知った「大切なこと」
インターンを始める前の自分
カフェでバイトをしていた時、衝撃的な出来事がありました。
「台が汚れているから拭いてね」と社員さんから指示があり、何を考えるということもなくサッと拭いた瞬間、「何のために拭くの?綺麗にするために拭くんだよ」と怒られたのです。
これまでの人生で、私は「学歴がある人が優秀だ」と言い聞かせられて育ち、難関の中高一貫校から東工大に進学しました。漠然と「自分は優秀だ」と思って生きてきた中で、世の中にはできないことがこんなにもあるのかと、私の考え方を大きく揺るがす出来事でした。
「私、ヤバイかもしれない・・」
そこから、もっと知らない世界を見てみたい、色々なことを学びたいと思い、「やったことがないことをやってみよう」と営業職を選びました。何か、大事なことを学べそうという期待もありました。それが2年生の夏です。
インターンを通じてどんな風に成長したか
私の一番の成果は、ひと月に4契約を上げたことです。営業職で一番実力がつきそうだと思って応募したのがStepHouseです。
実際に研修に行ってみると、座学で仕事の考え方や営業の基本などを教わり、研修の最後には、このインターンでやりきる覚悟があるかと決意を問われました。その時に絶対にやりきろうと決め、その結果、自社史上初の女性クローザーになることができました。
仕事内容は訪問販売営業で、まずはアポインターからスタートし、商材の説明ができるようになります。アポイントが取れるようになると、クローザーと呼ばれる契約まで担当する役割になります。
StepHouseには80名ほどの学生が在籍していますが、学生でクローザーまでできるのはほんの一握り。女性ではまだ一人もいませんでした。
これまで、大抵のことはできると自信を持ってきたので、アポイントをとるくらいできるだろうと思って始めましたが、いざはじめてみると大人とどうやって話していいかもわかりませんでした。
同時に入った4人の中でも、初ゲットが一番遅く、それが悔しくて必死にやりました。入社2ヶ月目でやっと取れた時に、本当に嬉しかったです。
その過程には、インターン生の先輩や、社員さんのサポートがありました。新人インターンへの指導や気遣いが熱くて、気持ちの面でも技術的な面でもとても助けてもらいました。
「頑張るしかない、取れないわけがないから」と励ましてくれるチームの存在がありがたかったです。その後は、毎月順調に成果が上がるようになりました。
成長できた理由・要因は?
先輩からのフィードバックがあってこその成長でした。商談の内容を録音して、それに対して指導してもらうのですが、その中でもっとも印象的だったのは、「目の前の人を尊敬してないよ」と言われた時です。
自分は周りの人よりも優秀だという考えが無意識に出てしまって、相手に伝わっていました。これまでの20年間気づかなかったこと、誰も言ってくれなかったことを受け止める時でした。このような、できない自分を認めることや見えていなかった自分を発見することがたくさんありました。
また、指導を受けるだけでなく、自分が後輩指導を任せてもらうようになってからも、さらに学ぶ機会が増えました。後輩へのフィードバックに対するフィードバックを社員さんからいただきます。
「アポイントが取れなくて悩んでいる後輩に、こういうアドバイスをしたのですが・・」と相談すると、「その場合にはこういう考え方もできるね」とよりよくしていくための指導をいただきます。
裁量があって、やりたいことができる環境と先輩からのフィードバックが、私の成長を支えてくれました。
私にとってインターンとは
人との関わりを通して、自分を知ることができる場です。
仕事に向き合う度に、自分という人間を見つめて新しい発見をして成長してこれたと感じます。プログラミングとか英語とか会計とか、そういったスキルや知識も大切だけど、本当に大切なことは「人」なんだなと思います。
受験や就活では、学歴とか偏差値とかで計られやすいですが、営業職はそういうものは一切関係なく、年齢も肩書きも超えて、自分の力で決まる実力主義です。
特にStepHouseは成果主義ではなくて実力主義。
だから、その実力をつけられるように、惜しみなく自分の知識や経験を仲間に伝える社風があります。一人一人に向き合ってくれるStepHouseのインターンは、営業職という実務経験だけでなく、自分自身を大きく成長させてくれる場になりました。