【Webデザイナーの仕事内容を解説】なり方や必要スキル、向いている人とは?1日の流れからやりがい、平均年収まで徹底紹介
はじめに
皆さんはWebデザイナーという職業をご存知ですか?
Webデザイナーという職業は良質なWebサイトを作る上では欠かせない職業です。
この記事ではWebデザイナーという職業について詳しく解説したいと思います。
また1日の流れやどんな人が向いているのかみていきましょう。
Webデザイナーとは
私たちが普段よく目にするWebサイトは今や情報収集の際には欠かせない情報源となりました。
Webサイトは必要な情報が記載されているか、見やすいWebサイトかなどさまざまな視点から見られています。
Webデザイナーという職業は私たちが普段利用しているWebサイトを作る上で欠かせない職業です。
Webデザイナーは何をする?
Webデザイナーの仕事は主に以下の3つに分けられます。
- ヒアリング
- デザイン
- コーディング
ヒアリングとは企業や個人といったクライアントから、どのようなWebサイトを作成して欲しいのか要望を聞く工程です。
Webデザイナーはクライアントにどういった感じのサイトを作りたいのかというのを聞かなければなりません。
クライアントの要望がわからなければ、デザインの方向性を決めることはできません。
ですからヒアリングというのはWebサイトを作る最も重要な工程にもなります。
デザインというのは、クライアントから聞いた要望をもとにどのようなサイトを作るか大まかなことを決めるのです。
デザインが良いサイトは利用者を増やしますが、見た目がいいだけではなく使い勝手も考えたサイトを作らなければなりません。
3つ目はコーディングです。
デザインや使い勝手を考えそれをもとに実際にホームページを作っていきます。
マークアップ言語やプログラミング言語を用いて実際にサイトを作り、みなさんが実際に使っているWebサイトへと近づけていきます。
Webデザイナーのやりがい
Webデザイナーのやりがいは、何といっても自分の作ったサイトが世界中へと公表される点でしょう。
Webサイトは一般的に多忙だと言われていますが、手掛けたWebサイトが完成した時の達成感は何者にも変えられないと言われています。
Webサイトの制作期間は案件によりますが、長くて半年以上かかることもあり、それが完成した時の達成感は凄まじいものでしょう。
またその他にも、完成したWebサイトの訪問者数が増加したり離脱率が減少したりした場合です。
需要のあるサイトは大きく企業に貢献している、人々の役に立っているということですので、それもやりがいの1つになるでしょう。
Webデザイナーの苦労
Webデザイナーの仕事の苦労は以下になります。
- 仕事が多忙
- 急に要望が変わる
- 常に勉強をしなければならない
まず仕事が多忙という点についてですがWebデザイナーには納期というものがつきものです。
決められた納期内にサイトを作りあげなければならないので残業は当たり前になっています。
案件によっては納期内に終わるのが難しいのもありますが、それでも納期内には終わらせなければなりません。
次に急に要望が変わることが挙げられます。
Webデザイナーは基本的にクライアントがいて成り立っている仕事です。
クライアントがいなければ仕事はないので、どうしてもクライアント優先になってしまいます。
クライアントが急に「このサイトはこういうふうに変えて欲しい」という要望をしても、顔色を変えずに応えなければなりません。
最後は常に勉強しなければならないということです。
Webデザイナーに限らずIT業界は移り変わりが早く、技術の進歩が凄まじい業界です。
そのため最新のツールやソフトが取り入れられた際はすぐに使いこなせるようにしなければなりません。
業務終了後は勉強をするというルーティンが普通になっています。
Webデザイナーの平均年収
Webデザイナーの平均年収は、平均年収.jpによると300万〜400万となっています。
しかし会社によって大きく異なっており、大手制作会社になると400万を超えることも珍しくありません。
近年は働き方が多様化しておりフリーランスでWebデザイナーをしている方も多いです。
フリーランスのWebデザイナーは年収300万以下が多いですが、実力があれば単価の高い仕事を獲得でき、多く稼げるでしょう。
Webデザイナー1日の流れ
Webデザイナーの1日の流れは日によって異なりますが、通常はコーティングをしていることが多いです。
やはり納期が迫ってくるにつれて忙しくなってきますので、その分労働時間も増えるでしょう。
フリーランスの場合自分で仕事量を調整できますので、労働時間を減らすことも可能です。
Webデザイナーに向いている学生
Webデザイナーに向いているタイプは以下の3点です。
- あらゆる視点から物事を見られる
- 要望を上手に汲みとれる
- 勉強が苦ではない
それぞれ詳しく解説していきましょう。
あらゆる視点から物事を見られる
Webデザイナーはクライアントの意見だけではなく利用者の声も含めてWebサイトを制作します。
どちらかの意見だけに偏っていては良いWebサイトは作れないでしょう。
クライアントが望むWebサイトか、利用者が使いやすいWebサイトかなどあらゆる視点で考えると使いやすいWebサイトになるでしょう。
要望を上手に汲みとれる
クライアントの中には、作りたいWebサイトの方向性がいまいちはっきりしていないこともあります。
そういった場合は、Webデザイナーから「こういったサイトはどうですか?」などと提案し要望を聞くことも珍しくありません。
相手がどういうWebサイトを作りたいのかを上手に汲みとれれば、クライアントが満足できるWebサイトを作り上げられるでしょう。
勉強が苦ではない
先ほども言ったようにIT業界は移り変わりが早く技術の進歩が凄まじい業界です。
次から次へと新しいツールが出てきますので、それに対応して上手に使いこなせるようにならなければなりません。
そのためには勉強が必要になりますが勉強が苦な方にとっては苦痛です。
最新ツールを使いこなせるだけの勉強を苦だと思わない人は、Webデザイナーに向いているでしょう。
Webデザイナーで求められるスキル・資格・マインド
Webデザイナーに求められるスキル・資格・マインドについて詳しく見てみましょう。
求められるスキル
- コードを書いたことがある
- デザインに関する知識
- ツールを使いこなすスキル
- ビジネススキル
コードを書くスキル、デザインに関する知識、ツールを使いこなすスキル、ビジネススキルなどがあります。
Webデザイナーになるために必要な資格は特にありません。
実際にWebデザイナーは未経験でもなる人が多く、実践の中で成長していきます。
ですがあった方がいい資格は以下の3つです。
- ウェブデザイン技能検定(国家資格)
- Webデザイナー検定
- Webクリエイター能力認定試験
ウェブデザイン技能検定は国家資格であり、自身のスキルを証明するものとなります。
3級は勉強すれば獲得できますが、1級から2級は実務経験を積まないと取得が難しいのです。
ですが、取得すれば大きなメリットがありますのでぜひ取得しましょう。
Webデザイナー資格はWebデザインに必要な知識、デザイン、テスト、制作など実際に実務で使う内容をテストします。
ベーシックとエキスパートの2つから選択でき、ベーシックは初心者でも受かりやすい資格です。
Webクリエイター能力認定試験はWebサイト制作に必要なスキルがあるかみられます。
実務を想定したものですので持っていればウェブデザイン技能検定同様、スキルがある証明になるでしょう。
求められるマインド
マインドとしてはチームプレーが求められるでしょう。
ここまでWebデザイナーの仕事について紹介しましたがすべての業務を1人でするわけではありません。
チームプレーですのでいかにうまく情報を共有するか、スムーズに進むように業務を割り当てるかなどが重要になってきます。
Webデザイナーのキャリア
Webデザイナーのキャリアについて詳しく見てみましょう。
どうしたらWebデザイナーになれるのか、Webデザイナーのキャリアパスについて詳しく知りましょう。
Webデザイナーになるには?
Webデザイナーになるには3つの方法があります。
1つ目はパートから正社員になることです。
スキルもないのに、いきなり正社員は厳しい。といった方におすすめなのがパートからの正社員になります。
一般的にパートから正社員になるのは難しいですが、業績やスキルによっては十分なれますので、自身のスキルを積極的に上司にアピールしましょう。
2つ目は長期インターンから入社です。
大学生活の後半に差し掛かると長期インターンが行われます。
長期インターンは内定直結型といわれるものが多く、インターン先にそのまま就職できるものが多いのです。
入りたい企業が決まっていれば長期インターンとして経験を積み、そのまま入社というのが現実的でしょう。
3つ目はフリーランスです。
フリーランスになるには特別な資格は必要なく、スキルと営業力さえあれば仕事ができます。
ただしフリーランスは自由度が高い分、怠けてしまう可能性もあるので自分に合っているかよく考えてから、選択しましょう。
Webデザイナーのキャリアパス
Webデザイナーのキャリアパスは以下です。
- 新人
- コーダー
- Webデザイナー
- 制作ディレクターorUI/UXデザイナー
- プロディーサー
まず新人の時点では、先輩の業務や実際のコーディング場面を見て業務に慣れるところから始めます。
次にコーダーといって与えられたデザインをもとに、言語を使ってWebサイトを作り上げる仕事です。
Webデザイナーになると実際にデザインからコーディングまで行います。
制作ディレクターとはWebサイトのデザインの方向性を決定し、作業内容をデザイナーなどに指示します。
いわば監督のような存在です。
UI/UXデザイナーは使いやすいデザインを考える仕事です。
そのWebサイトは使いやすいのか、不便はないかなど実用にあたって足りない点を見つけていきます。
プロディーサーはWebサイトの企画を立てる人です。
どのようなWebサイトが求められているのか、予算管理、コンセプト設計など、サイトを作る上の大元の部分の統括をする責任者です。
年数を重ねていくごとに、Webサイト全般の業務に携わることになります。
Webデザイナーの最新動向
IT業界は技術の進歩が凄まじく移り変わりも早くなっています。Webデザイナーの仕事の変化を見てみましょう。
働き方が多用している
Webデザイナーは働き方が多様になっており、フリーランスという選択肢を選ぶ方も少なくはありません。
また、週3日はリモートワークにして、育児しやすい環境を作っているという会社もあります。
1人1人に合った働き方ができるというのは魅力的ではないでしょうか。
実力主義
Webデザイナーはパソコンとスキルさえあれば誰でもなれます。
Webサイトを見ればそのWebデザイナーの実力がわかるようになっており、それには年齢などは関係ありません。
実力のある人が評価される世界となっています。
優秀なWebデザイナーの不足
Webデザイナーはパソコンとスキルさえあれば誰でもなれる職業です。
誰でもはじめやすい職業ではありますが優秀なWebデザイナーになるには相当の努力が必要となります。
クライアントが求めるものを全て対応できる、そんな優秀なWebデザイナーは僅かしかいないのが現状となります。
Webデザイナーにおすすめの本
Webデザイナーにおすすめの本を3つ紹介します。
けっきょく、よはく。余白を活かしたデザインレイアウトの本
いまいちすっきりとしたWebサイトが作れない、いつもごちゃごちゃしてしまう、という悩みをお持ちの方におすすめです。
いちばんよくわかるWebデザインの基本きちんと入門
初心を忘れたときや、Webデザインの基本がわからなくなったときに読むと良いでしょう。
1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座
この1冊あれば基礎は全てできサイトを作れます。Webデザイナーの本に迷ったらおすすめなのがこちらの本です。
まとめ
Webデザイナーという職業についてみていきました。
サイトを制作するというと、難しいイメージがありますがパソコンとスキルさえあればできる仕事となっています。
またフリーランスのWebデザイナーを目指している方も多く、パソコン1台あればどこでも働けるというのが魅力的な点ではないでしょうか。
自分の努力次第で年収を上げることもでき少ない労働量で高い年収にすることもできます。
可能性に満ち溢れた職業となっていますので、自由度の高くクリエイティブな仕事をしたいという方にお勧めです。
Webデザイナーが属しているIT業界の将来性については下記記事で紹介しているので是非チェックしてみてください。
職種研究を頑張ってください。