【自己分析シートの書き方を3ステップで解説】シートで行うメリットは?利用時の注意点や次に行うことも紹介
はじめに
就職活動を始めると必ず必要になるのが自己分析です。
今まであまり取り組んだことがない人がほとんどでしょう。
何から手を付ければいいかわかりづらいですよね。
そんな時に使いやすいのが自己分析シートです。
自己分析シートを使用すると自己分析とはどのようなものか概要を理解できます。
自己分析をすること自体に慣れていきましょう。
自己分析シートとは
自己分析シートとは自己分析をするために必要な項目を網羅的に備えたものです。
今まで多くの先輩たちが就職活動で自己分析をしてきていますよね。
その際にこれを考えておいてよかった、あれが必要だったというものをまとめてくれています。
いわば指南書のようなものと言えるでしょう。
自己分析自体は人それぞれ、全く異なるものを作成します。
しかしそれを作成するに至るプロセスについては、ある程度定型のものがあるということです。
自己分析の基礎的な内容が含まれますので自己分析に自信がない、とりあえずどのようなことをするべきか知りたいという人は活用してみてください。
自己分析シートを使用するメリット
自己分析シートを使うことでどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
先輩たちの知恵を活用できる
自己分析シートは今まで多くの先輩たちが就職活動に活用してきたものです。
先輩たちがどうしたらよりよく自己分析ができるかを考え改良を重ねてきたものと言えるでしょう。
もちろん一人ひとり異なる体験をしてきているので万能の自己分析シートはありません。
しかし最大公約数的に、ある程度多くの人に当てはまるであろうものが網羅されていることでしょう。
先輩たちの就職活動に取り組んできたノウハウを活用できることが、自己分析シートを活用する最大のメリットと言えます。
決まった枠を埋めていくので作成が簡易
先輩たちの知恵を集めたものが自己分析シートです。
そのシートの内容に沿って作成を進めていくと、ある程度の自己分析をまとめていくことができるでしょう。
何から取り掛かったらいいかわからないという人にはとっかかりやすいですよね。
シートの決まった枠を順番に埋めていくことで一通りの自己分析をして、人に話せる状態にまでもっていくことができるでしょう。
簡単に作成できる一方、自分自身を理解するという意味では深堀りはしづらいです。
自己分析シートだけで満足せず、自分なりの分析をより深めていくことをおすすめします。
人に相談しやすい
自己分析シートを活用するとキャリアセンターの人などがアドバイスしやすいでしょう。
同じようなフォーマットで多くの学生が作成してくれるので、アドバイスする側として違いが見やすくなります。
違いがわかりやすければなぜその違いが出るのか、どのようにその違いをアピールするべきなのかなどのアドバイスをしやすくなるでしょう。
自己分析に自信がなく誰かにアドバイスがもらいたいという人は、この自己分析シートを作成してそれを基に相談をしてみましょう。
自己分析シート利用時の注意点
自己分析シートを活用する際の注意点についても確認しておきましょう。
完璧なツールは存在しない
自己分析シート自体は完璧なツールではありません。
もちろん自己分析がしやすいように、使いやすい設問を設けて自己分析を深められるようにしてあります。
ただ一人ひとり異なる人生を歩んできており、全員に等しく効果的に使えるツールではないということを理解しましょう。
最初のとっかかりとして活用しつつ、これを基にさらに自己分析を深めていくためのきっかけにできるといいですね。
作っただけで満足しない
自己分析シートは作成したのちに人に相談したり話したりするために作成するものです。
作っただけで満足してしまい、それを十分に活用しない人というのも見受けられます。
しかし、それではせっかく自己分析シートを作成したにもかかわらずもったいないですよね。
せっかく作成したのであればそれをベースに自己PRができるように自己分析シートを活用していきましょう。
ブラッシュアップをし続ける
都度自己分析シートをブラッシュアップしていくようにしましょう。
就職活動を進めていく中で様々なインプットやアウトプットをしていきますね。
最初にシート作成をした時に思っていても、就職活動を通じて様々な思考を持ったり思い出したりすることがあるでしょう。
自己分析シートの中身が変わっていくのはよくあることです。
逆に変わらなかったもの・変わったものを整理すると、変わらなかったものは確たる自分であると考えることもできます。
せっかく作った自己分析シートですから就職活動を通じて使えるようにブラッシュアップしていきましょう。
自己分析シートの書き方3ステップ
ここで自己分析シートの作成の仕方を見ていきましょう。
1.事実を書く
自己分析シートを書く際に気を付けるのは、まず事実のみを書いていくことです。
自己分析シートの枠はいくつかの種類に分かれていますが、その順番通りに書いていくのではなく事実を書くものから埋めていきます。
思ったことや感情、学んだことと事実は切り離して考えましょう。
この時に自分にとって大きな影響を与えた出来事を書くだけでなく、些細な出来事でもいいのでしっかりと書き出していくことが必要です。
また、この事実というのはかっこいい事実だけでなくて構いません。
自分にとっては情けなかったり恥じたりするような出来事でも自分に影響を与えた事実であることには変わりはありませんよね。
成功したことも失敗したことも幅広く事実を書き出していくよう意識してください。
2.事実に感情や変化を添える
次に、その1つ1つの事象に対する自分の感情やその出来事を経て自分がどう変わったのかについての枠を埋めましょう。
出来事を記載していく枠の近くにあることが多いので、そのあたりに変化や感情を記載する枠を探してください。
例えば、何か大きな成功を収めたとしましょう。
その時になぜその成功を成し得たのかという要因を分析して再現できれば、また成功できる可能性が上がりますよね。
もしくは日常の少しずつの心得で少しずつ成長をしているということでも、将来大きく花開く可能性を感じさせることができるかもしれません。
どこに可能性を感じるかは会社のカルチャーや面接官の特性次第ではあります。
自分はどのように相手に可能性を感じさせることができるかを考えましょう。
3.傾向をみつける
最後は傾向を見つけることです。
思考の癖や感情のパターンを見つけると、それが自分の特徴であると考えることができるでしょう。
これは自己分析シートによってどこに書くかまちまちですが、自己分析のまとめ的な役割となります。
多くの場合は最初か最後の枠になっていることでしょう。
一定のモチベーションをずっと保てる、好きなものに没頭する時に能力を発揮するなど様々なタイプがいますよね。
自分はどのようなタイプなのか、この傾向を把握することで理解できるようになります。
傾向を見つけることで自分はこのような人間であるというのが伝えやすくなり、強み弱みの把握にもつながるでしょう。
事実を並べて感情を整理し、そこからこの傾向を見つけてパターン化するところまでしっかりやりきるようにしてください。
自己分析シートを作った後にすること
自己分析シートは作成するだけでは就職活動で十分に活用できません。
どのように自己分析シートを活用し、ブラッシュアップしていくかを見ていきましょう。
キャリアセンターで添削してもらう
まず自己分析シートを作成したらキャリアセンターの方に書き方がおかしくないか添削してもらうようにしましょう。
キャリアセンターの学生相談対応の方は毎年何十・何百人もの学生の就職活動をサポートしています。
そのため、自己分析シートの作成の仕方やそこから自己分析をいかに深めていくかのアドバイスを貰えるでしょう。
学校によってはキャリアセンターの相談の予約が取りづらい学校もあります。
できる限り早めに自己分析シートを作成して予約を押さえに行くようにしましょう。
OB/OG訪問で人の自己分析を聞く
OB/OG訪問で自分の自己分析シートを見てもらいフィードバックをもらうのも有効です。
自己分析を深めるのであれば、できる限り最近自己分析をしていたであろう社会人経験の浅い人の方へOB/OG訪問するのがいいでしょう。
社会人2,3年目くらいであれば、自分の自己分析がどうだったか、それが会社に入ってどのくらい役に立っているのかなどを聞くことができます。
OB/OG自身の自己分析を聞くことで、自分の自己分析に活かすこともできるでしょう。
インターンシップで自己分析を語る
インターンシップに参加して、周りの参加者やインターンシップを運営している社会人に自分の自己分析を語るというのもいいでしょう。
同じ就活生であれば自己分析を進めているでしょうから、その人の自己分析と自分の自己分析の内容を比較して違いを理解することができますよね。
またインターンシップの運営会社の社員に見てもらうことで、OB/OG訪問と同等の効果を期待できます。
先輩社員が実際にどのような就職活動をしていたのか、自己分析をしていたのかを知ることで自分のやるべきことが見えてくることもあるでしょう。
自己分析シートは無料で手に入る
自己分析シートは無料で手に入れることができます。
どこから手に入れるのかを見ておきましょう。
大学のキャリアセンター
まず、大学のキャリアセンターがその大学の学生のために自己分析シートを用意してくれているケースもあります。
キャリアセンターの書棚においてあったり就職活動全般の進め方に関するパンフレットの中に記載があったりするでしょう。
一度チェックしてみてください。
自己分析シートは大学によって若干フォーマットは異なるかもしれませんが、先輩たちの知恵を集結したものという意味では内容は似てくるでしょう。
大学によって優劣があるということはありません。
OfferBox
逆求人サイトのOfferBoxでも自己分析シートがダウンロードできるようになっています。
逆求人なので、学生が魅力的に自分のことをサイトに登録すれば多くの会社からスカウトをもらうことができるのです。
OfferBoxとしても、学生が自分を魅力的に見せることがサイトの質を高めることにつながります。
OfferBoxは学生を魅力的に見せるための若干難しいフレームワークを活用した自己分析シートのダウンロードができるようです。
厚生労働省ホームページ
厚生労働省も自己分析シートを提供してくれています。
厚生労働省の大きな役割の1つとして多くの人が働く機会を手に入れることが挙げられるため、学生に向けてもサポートをしてくれるのですね。
どんな人でも取り組みやすいような簡単な自己分析シートになっているのが特徴でしょう。
以下のURLから厚生労働省の自己分析シートをダウンロードできますので、参考にしてみてください。
自己分析シートがうまく使えない時は
自己分析シートがうまく活用できない人もいるでしょう。
でも焦る必要はありません。
自己分析シートがうまく使えない時にどうするかを見ていきましょう。
無理にシートを使う必要はない
まず自己分析シートがうまく使えない場合は無理にシートを活用しようと頑張る必要はありません。
あくまで自己分析を深めるためのツールですから、自己分析シートを作ること自体が目的ではないですね。
自分の使いやすいフレームワークややり方でまずは試してみるのもいいでしょう。
やるべきはまず現在の自分を分析、深堀りすることが重要です。
以下の記事で自己分析に使えるフレームワークの種類や使う意義を確認してみてください。
すぐに簡易な自己分析ツールには頼らない
自己分析がうまくできない時にやってはいけないのは、マイナビやOfferBoxなどの就活サイトの機能としてついている適性診断に頼ってしまうことです。
適性診断自体は有意義なものではあるでしょう。
しかし最新の自分の体験や役職、求められた役割によって大きく左右されてしまうという特徴があります。
自己分析はより長期的に自分を深堀りできるものの方が適していると言えるでしょう。
自己分析をしっかりやる前に適性診断をしてしまうと順番が逆になってしまいます。
安易に便利ツールに頼りすぎないようにしましょう。
他のフレームワークを使用してみる
まずフレームワークで取り掛かるべきは自分史の作成でしょう。
自分の過去をしっかりと掘り下げ、事実を洗い出すところから始められます。
またはモチベーショングラフを使って、さらに出来事と自分の感情を可視化することでもいいかもしれません。
自己分析シートをまとめなくとも自己分析のためにできることはたくさんあるので、このようなフレームワークを活用することも重要です。
自分史やモチベーショングラフの使い方については以下の記事を参考にしてください。
自己分析に使える自分史を徹底解説!具体的な作り方・書き方とは?作成した後の3つの活用方法から自分を深掘る質問項目まで紹介
モチベーショングラフの書き方・作り方を6ステップで解説!作成におすすめのツールとは?具体例や実際に使えるテンプレも紹介
まとめ
自己分析シートについてまとめてきました。
これから自己分析を始める人、始めたいけど何から手を付けたらいいかわからない人には有意義なものとなるでしょう。
一方で自己分析シート自体は万能なツールではありません。
必ずしもみんながみんな活用しやすいということでもありませんので注意してください。
目的を見失わず、自己分析をしっかりと深めるために自分ができることに取り組みましょう。
シューブンでは自己分析に関する様々な情報を発信しています。
こちらも参考にしてみてください。
それでは、就職活動頑張ってくださいね。