【OB/OG訪問のやり方を5ステップで徹底解説】当日の流れはどんな感じ?相手をみつけるポイントも紹介
はじめに
就職活動を始めるとOB/OG訪問を勧められることが多いのではないでしょうか。
しかし知らないOB/OGをどう見つけるのか、連絡方法はどうするのか、会って何を話すかなどハードルが高いですよね。
周りが勧めるには理由があり、OB/OG訪問は非常に実りの多い活動なのです。
今回はOB/OG訪問のやり方を解説していきます。
なぜOB/OG訪問をするのか
最初になぜOB/OG訪問をするのか、その重要性や意義について見ておきましょう。
自己分析を深める
OB/OG訪問をすると自己分析を深めることができます。
OB/OGに自分の話を聞いてもらい自己分析を整理するのですね。
相手の方が社会人として経験豊富ですので、どのような経験がどう生きるかを考える力があります。
自己分析に悩んでいる人は社会人に実際に自分の話をしてアドバイスをもらうといいでしょう。
またOB/OGが実際に就職活動でどのような自己分析をやっていたかを聞くことも有意義です。
自分との対比で考えることができるでしょう。
業界研究を深める
OB/OGから生きた業界の情報をもらえることがあります。
本やインターネットでは簡単には出てこないけれど重要な情報などは社員から教えてもらうことも多いです。
ある程度の業界の情報は自分で調べたうえでわからないことを突っ込んで質問すると、有益な回答をもらえることがあります。
事前の準備が重要ですね。
職種研究を深める
職種選びも就職活動で難しいお題の1つです。
OB/OGがなぜその職種を選んだのかを是非聞いてみましょう。
人によっては総合職で入社し、会社が部署を割り振っただけという人もいるかもしれません。
ただ「総合職」という職種を選んでいるのは事実ですので、なぜ総合職を選んだのかを聞いてみるといいですね。
そしてこれから将来はどうしていきたいか、なぜそのような考え方になったのかなど聞いてみましょう。
会社研究を深める
OB/OGが所属している会社の情報をたくさん得るチャンスです。
外からではわからないような実際の会社の雰囲気やどのような人が多いかなど、より会社の文化に近い質問をすると良いでしょう。
一般的に取得できる情報をあえて聞くとせっかくの時間がもったいないので「ここでしか聞けないことは何か」に集中することが重要です。
OB/OG訪問のやり方5ステップ
ではここから具体的にOB/OG訪問をどのようにやるのかを考えていきましょう。
1.目的を定める
最初にやるべきは何のためにOB/OG訪問をやるのかを決めることです。
「自己分析を深めたい」「会社研究を深めたい」など達成したい目的に応じて誰に会うべきかが変わりますよね。
例えば、自己分析を深めたいのであれば最近就職活動をした2~3年目の社会人に会う方がいいでしょう。
社会人も万能ではないので自分の目的に応じた相手を選ぶようにしてください。
2.相手を見つける
目的が決まったら相手を探します。
どのように相手を探すかは次の章で詳しく紹介しますが、最近はOB/OG訪問の相手を探すのもずいぶん簡単になりました。
インターンシップに参加してOB/OG訪問をお願いしたりOB/OG訪問アプリを活用したりすることで相手を見つけましょう。
3.アポを取得する
会ってみたい相手を決めたら実際にアプローチをしてみましょう。
最初に社会人に連絡をするのは緊張しますよね。
そのようなときは以下のメール例文を参考にしてください。
実際に時間をもらえるようになったら場所や時間を確定させましょう。
オンラインの場合は使用するツールやアドレスをちゃんともらっておいてください。
社会人のほうが忙しいので、できる限り相手の都合に合わせられるようにしましょう。
4.事前の準備をする
誰にいつ会うかが決まったら会いに行く準備をしましょう。
自己分析を深めたいのであれば自己分析を効果的に伝えられるように準備をします。
業界研究をしたいのであれば業界研究でわからないポイントを絞っておくといいでしょう。
OB/OG訪問の目的を事前に伝えておくと相手も準備をしてくれて、より有意義な時間になります。
5.OB/OG訪問する
ここまでできたら実際にOB/OG訪問を行いましょう。
基本的には服装はスーツがいいですが、相手の意向次第で私服でも問題ありません。
OB/OG訪問は事前の準備次第で有意義にもなりますし、得るものなく終わってしまう場合もあります。
せっかく勇気を出して頑張ったのですから、できる限り成果を出せるように事前準備も当日も集中して臨みましょう。
OB/OG訪問相手を見つけるポイント
では実際にどのように相手を見つければいいかを考えておきましょう。
インターンシップに参加する
1番確実なのはインターンシップに参加をしてOB/OG訪問ができないか聞いてみることです。
インターンシップ自体は企業側が用意してくれる機会ではありますが、お願いすればOB/OGを紹介してくれることもあるでしょう。
企業によって対応が変わりますので注意してください。
無理にお願いはしないようにしましょう。
OB/OG訪問アプリを使用する
1番簡単にOB/OGを探せるのがOB/OG訪問アプリを活用することです。
多くのOB/OG訪問アプリやサイトがありますので、以下の記事で紹介しておきます。
OB/OG訪問アプリは便利なツールですが、使用する際の注意点も多くありますので必ず確認してから活用してください。
キャリアセンターに相談する
キャリアセンターに相談するのも有効です。
大学次第ではありますが、OB/OGがどこに就職したのかを管理しその連絡先を持っている場合もあります。
キャリアセンターから志望する業界や企業のOB/OGを紹介してくれることもありますので一度相談してみるといいでしょう。
OB/OG訪問当日の流れ
OB/OG訪問当日の流れについても見ておきましょう。
1.聞きたいことを整理しておく
まずOB/OG訪問が始まる前に聞きたいことを整理しておきましょう。
この事前の準備でOB/OG訪問の時間の質が決まると言っても過言ではありません。
OB/OG訪問は相手のタイプによって話の展開が大きく変わります。
率先して話をしてくれる人もいればあまり話が得意でないけど後輩のために頑張ろうと思ってくれている人もいるでしょう。
できる限りどのような人が出てきても得たい情報が得られるような準備をしておくことが重要です。
2.事前に確認した服装でいく
服装は事前に確認しておくようにしましょう。
特に会社のオフィスに訪問するようなときは会社のTPOがありますのでそれに従うのが無難です。
確認を忘れた、特に指定されなかったというときはスーツでいくようにしましょう。
3.指定の場所に時間通りに行く
まず時間に遅れるようなことがないようにしましょう。
少なくとも5分前か10分前には現地に到着しておくことをおすすめします。
オンラインの場合は事前にツールが使えることを確認したうえで5分前に待機するようにしましょう。
大学生以上に社会人は時間の価値を知っており、時間を大切にしているのです。
「少しくらい大丈夫だろう」ではなく、相手が大切にしているものを同じように大切にするようにしましょう。
4.まずお互いに簡単な自己紹介をする
OB/OG訪問が始まったらまず簡単な自己紹介をしてスタートしていきます。
面接ではないのでそこまで簡潔にしないといけないなど、気にする必要はありません。
相手から自己紹介をしてくれる場合もあるでしょうし自分から先にしないといけない場合もあります。
状況に応じて対応するようにしましょう。
5.OB/OG訪問のゴール、目的を伝える
最初にゴールや目的を伝えるようにしましょう。
できればOB/OG訪問の前にメールなどで目的を伝えておくようにしてください。
そしてOB/OG訪問の最初ではその目的を確認する、という形にしておくとスムーズです。
OB/OGも何でも話せるわけではないので、突然その場で「こんな話をしたい」と言われても困ってしまいます。
事前のコミュニケーションが大切ですね。
6.あとは話の流れで会話をする
目的の共有、ゴール設定ができたらあとは話の流れで考えてきた質問を色々とぶつけてみましょう。
どのような話を聞けばいいかについては以下の記事で質問例を多く出していますので参考にしてください。
7.OB/OG訪問後にお礼のメッセージを送る
OB/OG訪問後は必ずお礼のメッセージを送るようにしましょう。
社会人の方は普段の仕事をしながら学生と会うための時間を作ってくれています。
そのために残業をしたり別の仕事を調整したりするなど対応してくれているかもしれません。
お礼を送るときに簡単にその日学んだこと、参考になったことを記載しておくと自分の頭の整理にもなりますね。
お礼を送る習慣をつけましょう。
OB/OG訪問をする際の注意点
ここでOBOG訪問をする際の注意点を見ておきましょう。
開始時間に遅れそうなときは事前に連絡をいれる
当たり前ではあるのですが焦っていると忘れがちなのが遅刻時の事前連絡です。
電車の遅延やバスが来ないという際には事前に相手に遅れる連絡を入れておきましょう。
10分あれば社会人はその間にやるべき隙間仕事をたくさん持っていますので、事前に連絡をしておけば相手は時間を有意義に使えます。
事前に連絡さえ入れれば時間に遅れること自体は問題ではありませんので、焦らずに連絡することを忘れないようにしてください。
社会人も学生と話すのに慣れていない
社会人も人によっては学生と話すことに慣れていません。
どのように話をすればいいかわからずに困る社会人もいるでしょう。
せっかくお互い忙しい時間を割いているのですから、お互いに良い時間にしたいですよね。
だからこそOB/OG訪問の目的を明確にすること、それを事前に伝えておくことが重要です。
また会話も社会人がリードしてくるかどうかもわかりませんので、矢継ぎ早に質問を投げられる準備をしておくといいでしょう。
採用選考に関わる話は社員もわからない
知りたい情報の1つに採用選考のことがあるでしょうが、OB/OG訪問では選考に関する話はなかなか得られません。
選考はどのように進むのか、面接は何回あるのか、テストは何を使うのかなど一般の社員では知る機会がないものです。
選考に関する情報は期待せずに行きましょう。
OB/OG訪問を成功させるコツ
次にOB/OG訪問を成功させるコツをお伝えします。
礼儀正しさと清潔感を大切にする
まず基本的かつ大切なものとしては礼儀正しさと清潔感です。
礼儀のない人には礼儀のない応対しか返ってこないでしょう。
また清潔感がないと相手も早く終わらせたいと考えてしまいますね。
前向きに後輩のために色々と力になろうと思ってもらえないでしょう。
基本的なことではありますが、礼儀正しいことと清潔であることは重要なのです。
事前に社会人のプロフィールが分かる場合は読み込んでおく
OB/OG訪問アプリを使用すると社会人のプロフィールが掲載されている場合があります。
また社員の情報が会社のホームページに掲載されていることもあるでしょう。
このようなときはその社員の情報を読み込んだうえで質問を考えておくことが重要です。
例えば、経理しか経験したことのない人へマーケティング部署の話を聞いても意義のある回答が返ってこない可能性が高いでしょう。
相手が何を話せる人なのかを事前に確認しておくことが大切です。
業界や企業だけでなく、目の前の社会人にも興味を持つ
目的は業界研究や職種研究であったとしても、目の前にいる相手に興味を持つことが大切です。
誰かに興味を持ってもらえること自体が嬉しいことですよね。
会社や職種にも興味があるのですが、OB/OG自体の考え方や夢、目標を聞いてあげることでぐっと距離感を縮めることができるでしょう。
より有意義なOB/OG訪問にするために個人に関する質問を考えておくことがおすすめです。
OB/OG訪問で回避するべき問題
OB/OG訪問は非常に有意義な就職活動の一環です。
一方で問題が発生することが多々ありますので気を付けてください。
約束をすっぽかす
事前の連絡なくOB/OG訪問に行かないということは避けましょう。
前にも述べましたが社会人は時間の価値を重んじています。
約束をしたけど行かないということが起きるとその社会人は学生と会うことを辞めてしまい、他の学生の機会を奪うことにもなりかねません。
せっかくの厚意を無駄にすることのないように気を付けてください。
不適切な場所、時間にはNOと言う
お酒の出る場や夜19時以降のOB/OG訪問は断固回避しましょう。
毎年不適切なOB/OG訪問の事例がマスコミなどで報道されています。
それはいかに一流企業の社員であったとしても発生しうることです。
自分の身を守るためにも、少しでも違和感のある場所や時間でのOB/OG訪問は辞めておきましょう。
社会人の「採用を決める権利がある」は嘘
社会人が不適切に学生に接してくる常套句の1つが「自分には人事権がある」「自分が推薦すれば選考で有利になる」というものです。
会社によるのかもしれませんが、まっとうな会社であればこのような状況を回避するために人事権を一般の社員に持たせることはしないでしょう。
内定に近づくのであれば頑張りたいという学生の気持ちも理解できますが、明らかにこのような社会人の発言は嘘ですので断ってください。
まとめ
OB/OG訪問について見てきました。
就職活動においてOB/OG訪問は非常に有用な機会であり是非活用してもらいたいです。
一方でOB/OG訪問をやる際には気を付けるべきことがあります。
社会人を100%信用するのではなく違和感を持ったことやおかしいと思ったことについては周りに相談するか断ることが必要です。
OB/OG訪問で選考が有利になるという話をしてくる社会人を信用しない、という点だけは必ず押さえましょう。
シューブンではOB/OG訪問に関する様々な情報を掲載していますので是非参考にしてください。
それでは、就職活動頑張ってくださいね。