【内定へ導くOB/OG訪問アプリ、サイトを5つ公開】どんな基準で選ぶの?利用時の注意点やポイントも紹介
はじめに
多くの学生が利用して一気に普及したのがOB/OG訪問アプリ/サイトです。
OB/OG訪問自体は意義深い就職活動ですが、その難易度から避ける学生も多くいたことでしょう。
このアプリやサイトを活用することによって飛躍的にOB/OG訪問がやりやすくなりました。
この記事では代表的なOB/OG訪問アプリ/サイトとその活用時の注意点を紹介していきます。
OB/OG訪問アプリ/サイトとは
OB/OG訪問アプリ/サイトとはどのようなものでしょうか。
簡単にいうと社会人と学生を繋ぐソーシャルネットワークサービス(SNS)です。
社会人・学生共にこのアプリやサイトに登録をし、気になる人を検索してアプローチをすることができます。
アプリやサイトによって学生からしかアプローチできないものや双方向にやり取りができるものもあるので、簡単に接点をもてるでしょう。
今まではOB/OG訪問というとサークルの先輩から紹介してもらったりキャリアセンターに紹介してもらったりすることが一般的でした。
ただそれだと範囲が狭すぎて本当に自分がアクセスしたい業界や会社にたどり着くのが難しかったのが実態です。
このアプリやサイトによって社会人と学生の距離が大きく縮まった、と言えるでしょう。
OB/OG訪問アプリ/サイトを利用するメリット・デメリット
OB/OG訪問アプリ/サイトを活用するメリットとデメリットについて見ておきましょう。
メリット
まずはメリットとして考えるられるものを3つ紹介します。
容易に社会人との接点を作れる
メリットとして考えられるのは何といっても利便性です。
社会人と学生のやりとりが容易となり、OB/OG訪問の機会を簡単に作ることができるようになりました。
社会人と会うというのは学生にとってハードルの高いことだったと思いますが、当たり前のようにOB/OG訪問ができるようになったでしょう。
社会人のプロフィールを見るだけでも参考になる
いくつかのアプリ/サイトではOB/OGが自分のプロフィールをかなり細かく記載しています。
物事の考え方や転職経験など、今まで学生から見えづらかったものが見えるようになりました。
学生からすると、プロフィールを見るだけでも参考になるという社会人が多くいるのはありがたいことですね。
大学の先輩がどのような会社にいるのか知ることができる
ビズリーチ・キャンパスというサービスは大学ごとのサービスとなっているため自分の先輩たちがどのような会社にいるかを見ることができます。
キャリアセンターのOB/OG名簿などもあるのですが、転職するなどによって情報が途切れてしまいがちです。
OB/OG訪問アプリやサイトは比較的最新の情報にupdateされます。
自分の大学の出身者がどのような会社にいるのか、より新鮮な情報を得ることができるでしょう。
デメリット
気軽に使える分デメリットもありますので注意してください。
デメリットも3つほど見ていきましょう。
大学の先輩がいないと接点を持ちづらい
まずビズリーチ・キャンパスのように大学が指定されている場合は、自分の大学のものがないと先輩を探せないという状況になります。
また、ミキワメ(旧レクミー)などは一部のトップ大学のみしか対象にしていません。
このように所属している大学によって機会が不平等になってしまうのがデメリットの1つと言えるでしょう。
自分からアプローチするには勇気がいる
気軽になったとはいえ、自分から社会人にアプローチするのは勇気がいりますよね。
勇気を出せる人と躊躇する人でアプリやサイトの活用度が大きく変わってきます。
今まで以上に行動力の差が大きく就活の結果の差につながるようになったのがデメリットでしょう。
社会人側に不適切な行動がある場合がある
社会人と学生の距離が近くなった分、不適切に利用する社会人も従来以上に見受けられるようになりました。
誰もが羨むような企業の社員でも不適切にアプリやサイトを利用してしまい、大きく報道されることも起きています。
すべての社会人が適切に使えるようガイドラインを設定し順守することが重要です。
そして学生もアプリを不適切な利用に巻き込まれないように十分に注意していきましょう。
OB/OG訪問アプリ/サイトを選ぶ基準
多くのOB/OG訪問アプリ/サイトがありますが、どのような基準で使用するアプリやサイトを選べばいいのでしょうか。
ここでは選定の基準を見ていきましょう。
運営している会社はしっかりしている会社か
選ぶ基準の1つ目は運営会社がしっかりした会社かどうかです。
しっかりとした倫理観をもっていたりサポート体制が確立していたりするかなど、アプリやサイトを運営している会社の実態をしっかり見ましょう。
社会人のプロフィールは充実しているか
2つ目の基準は社会人のプロフィールが充実しているかどうかです。
たくさんの社会人がいる中で自分が誰に会えばいいのかは社会人のプロフィールを見て判断するしかありません。
そうでないと数多くいる社会人に手あたり次第アプローチせねばならず非効率になってしまいます。
プロフィールが充実しているか、という点は参考にしてください。
社会人に実際に学生からのレビューがついているか
最後は学生からのレビューの有無です。
たくさん面談をして、いい評価のついている社会人は信用できますね。
逆に低い評価の人は会う時間が無駄になる可能性もありますので避けられます。
学生からの評価コメントが入っているものもありますので参考にしましょう。
OB/OG訪問アプリ/サイト5選
主なOB/OG訪問アプリ/サイトを紹介していきます。
HELLO, VISITS
HELLO, VISITSは大学の周りに学生向けの会員制スペースを運営しており、そのスペース利用者向けのSNSとなっています。
前はオンラインのSNS単独で利用ができましたが最近ではカフェ利用者に絞っているようです。
HELLO, VISITSの特徴について見ていきましょう。
社会人のプロフィールが充実している
HELLO, VISITSの特徴は社会人のプロフィールが充実していることです。
人によってはものすごい文量があり、ストーリーが非常に明快で見るだけでも「こんな社会人になりたい」と思える人が見つかるでしょう。
運営しているVISITS Technologies社はキャリア大学という大学1,2年生向けのキャリア理解促進イベントも運営しています。
「学生のキャリア観をつくる」ということについて意欲的な会社です。
画面がきれいで見やすい
社会人のプロフィールに写真が多く入っているなど画面が非常に見やすいのが特徴的です。
人となりもわかりやすいでしょう。
登録にはデザイン思考テスト受検が必要な場合がある
HELLO, VISITSの店舗の会員になるには同社が提供するデザイン思考テストいうものを受検しないといけない場合があるようです。
気軽に登録して使うことができないので、アプリの特徴である気軽さという意味では登録のハードルは高くなります。
登録後の使い勝手はいいのですが登録までが大変なのが特徴ですね。
ビズリーチ・キャンパス
ビズリーチ・キャンパスはビズリーチという社会人向けの転職サービス運営会社と同じ会社のサービスです。
テレビCMを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
様々なイベントをビズリーチ・キャンパス上で行っており、多様な使い方ができるのが特徴ですね。
運営は東証一部上場会社のビジョナルという会社となります。
同じ大学の先輩を容易に探せる
ビズリーチ・キャンパスの大きな特徴の1つは大学ごとにサービスが区切られている、ということでしょう。
自分が所属している大学が開校されていれば容易に自分の大学の先輩を探すことができます。
ただでさえ緊張するOB/OG訪問ですから、少しでも話のとっかかりとなるような共通点があるといいですよね。
また社会人も大学の後輩だからと積極的にサポートしてくれるでしょう。
使用できる大学は40校のみ
徐々に開校数を増やしていっていますが、現状では40校くらいの学校が利用できるようになっています。
立命館大学などは大学公認のOB/OG訪問プラットフォームとしてビズリーチ・キャンパスの利用を促しているなど大学からの信頼も厚いですね。
上場会社のビジョナルが運営するため安心感がある
運営しているビジョナルは上場企業であり、社会的な信用度の高い企業です。
何かあったときのサポート体制など安心できますね。
App Storeでのアプリの評価も非常に高く、しっかりとした運営がされていることが分かります。
Matcher
Matcherは誰でも登録ができるサイトで、最も使用するのが気軽であるサイトの1つです。
プロフィールも充実している社会人が多いのですが、中には就活エージェントが多く含まれています。
プロフィールを見てから相手にアプローチをすることが大切ですね。
大学に関係なく自由に社会人を探せる
ビズリーチ・キャンパスが大学ごとの仕組みになっているのに対して、Matcherは誰でも自由に検索して会いに行けるオープンなサービスです。
社会人が「就職活動の相談に乗るので●●してください」という形でイベントを登録すると学生がそこに応募できる仕組みになっています。
このような仕組みにすることで社会人にも学生にもメリットのある場を提供する、という意図でしょう。
相手の時間を無駄にするわけではない、ということで学生も気軽に利用できますよね。
学生のレビューが充実している
学生がレビューした社会人の数が非常に多いのがMatcherの特徴です。
レビューの多い社会人だと数百のレビューが溜まっており、安心して気軽に会いに行ける人ということがすぐにわかります。
また学生から社会人への評価コメントも多くあるため、どのような話が聞けるのかなどわかりやすくなっています。
運営はベンチャー企業
運営会社はMatcherというベンチャー企業になっていて経営者も非常に若いです。
運営体制はビズリーチ・キャンパスやHELLO, VISITSに比べると若干不安なところもあるでしょう。
ただ多くの学生が利用しているのは間違いありません。
ミキワメ
次はミキワメ(元レクミー)というサービスを見ていきましょう。
サイトを見ると色々な社会人が掲載されていて「気になる」というボタンがあるのが分かりますね。
同じような会社の人が並んでいたり「気になる」の数自体が若干少なかったりするため、活用の度合いは低そうです。
同じ大学の先輩を容易に探せる
ミキワメは元々イベント運営会社としてスタートをしているため、基本的にはイベント押しですね。
ついでにOB/OG訪問もできるようにしています、くらいの位置づけでしょう。
イベントに参加する人が同時に活用をするという使い方をすると良いかもしれません。
登録者数が少なく偏りがある
登録している社会人は一部の会社に限られていることが見受けられます。
イベントが中心であるがゆえにあまりOB/OG訪問に力を入れていないのかもしれません。
コンサルティングなどの会社が多く登録されているので、このような企業を志望している学生は利用するといいでしょう。
一部の上位大学しか対象としていない
ミキワメは東京大学や慶應義塾大学などの、一部の上位校に特化したサービスを展開しています。
なのでOB/OGもそのような大学にある程度限られてしまうのが実態です。
そのような大学に所属している人には使い勝手のいいサービスでしょう。
ソーシャルランチ
最後に紹介するのはソーシャルランチという、OB/OG訪問のサービスとしては老舗のサービスになります。
お昼に面談をするという意味で、気軽に参加することが可能です。
気軽に利用したいという人はMatcherと同様に活用しやすいでしょう。
社会人が開催するイベントに参加するので気軽に行ける
ソーシャルランチの場合は社会人がイベントの企画をして学生を募集します。
そこに応募をするだけであり、学生からアプローチを積極的にかける必要はありません。
気軽に参加することができるという点がソーシャルランチの良いところです。
カジュアルな雰囲気で話ができる
実施時間がお昼ということもありカジュアルに話ができるという評判が多くあります。
社会人も休憩の時間なので少し息を抜いて会ってくれるのでしょう。
就活の初期段階の情報収集などには使いやすいですね。
利用者数が少ない
ソーシャルランチは老舗のサービスではあるのですが利用者は若干伸び悩んでいます。
後発のHELLO, VISITSやビズリーチ・キャンパスのほうが大きなサービスになってしまいました。
社会人や学生により幅広く活用してもらうための工夫が必要とされています。
OB/OG訪問アプリ/サイト活用時のポイント
OB/OG訪問アプリ/サイトを活用する際のポイントについて見ておきましょう。
自分のプロフィールも充実させる
どのアプリ/サイトを利用する際にも、自分のプロフィールを作成する欄があります。
このプロフィールを充実させると社会人からの返答率も上がるでしょう。
プロフィールを充実させるときに重要なのは過去の実績やファクトをならべるだけではなく、好きなことや夢・目標を記載することです。
自分の人間味をより伝えることができるでしょう。
積極的に自ら社会人にアプローチする
いくつかのアプリ/サイトにおいては自分から社会人に積極的にアプローチをすることができます。
気になった社会人には積極的にアプローチをしていくようにしましょう。
特に料金がかかるわけでもないのでこの機能を使わない手はないですね。
忙しい社会人に直接アプローチしていいのかなと思われるかもしれませんが、アプローチしてほしくて登録しているので問題ないでしょう。
社会人から回答が来なくともアプローチを続ける
OB/OG訪問サービスはアプローチをしても返信率が基本低めになってしまいます。
社会人は登録しても忙しい時に見れなかったり、登録したのちに海外へ異動になっていて使っていなかったりするためです。
返信が来なくともがっかりする必要はなく、どんどんアプローチを続けましょう。
OB/OG訪問アプリ/サイト活用時の注意点
OB/OG訪問アプリ/サイトを活用する際の注意点について見ておきましょう。
変な事故や事件に巻き込まれないよう気を付けることも多いです。
直接選考の評価につながることがある
企業が公式にOB/OG訪問をアプリやサイトを通じて行う場合はその面談が評価される可能性があります。
だいたいの企業には採用ホームページにリンクがあり、「OB/OG訪問はこちらから」と誘導されるケースです。
逆に、それ以外で社員がボランティアでやっているケースはまず評価されることはないと思ってください。
極力オンラインで行う
テレワークの普及によって企業側もオンラインで行うことに慣れてきました。
まずはオンラインでの実施を提案してください。
その方が社会人側にとっても学生側にとっても便利ですし、調整・実施もしやすいはずです。
あまりに遅い時間やお酒の入る場所は避ける
違和感を持ったら誰かに相談しましょう。これが鉄則です。
あまりに遅い時間に面談時間を設定されたりお酒の入る店で設定されたりする場合はきっぱり断りましょう。
特にボランティアでやってくれるOB/OG訪問の際にはこのような問題が起きがちです。
ボランティアの場合はそれで選考が有利になることはありません。
公式のOB/OG訪問であってもそのような誘いがあったときにはまず大学のキャリアセンターに相談してください。
キャリアセンターから企業側に話をしてもらうことで、学生の方自身と企業の接点を作らずに問題を指摘することができます。
OB/OG訪問アプリ/サイトに登録する社会人の目的
OB/OG訪問アプリやサイトに登録する社会人の目的についても理解をしておきましょう。
企業の公式なOB/OG訪問窓口として使われる
まずは企業側が採用活動の一環としてOB/OG訪問を公式に受け入れているケースです。
企業が単独でOB/OG訪問のためのサイトを作成するとお金も時間もかかるので、すでにあるOB/OG訪問アプリ/サイトを活用しているのですね。
HELLO, VISITSやビズリーチ・キャンパスであれば「公式社会人」として登録されているのですぐに見分けがつくでしょう。
社会人がボランティアで登録しているだけの場合もある
Matcherなどのサービスの場合はほぼ100%ボランティアの社会人です。
若い人たちのためにキャリアの幅を広げる話をしてあげたいと善意で時間を割いてくださる方がほとんどなので良い話が聞けるでしょう。
一方で誰かが監視をしているわけでもないので、変な勧誘や不適切な仕様があるなどのリスクが高くなるのが特徴です。
就活エージェントが学生との接点を作るために利用する
最後は就活エージェントが利用するケースが多くあります。
就活エージェントの会社の人がOB/OG訪問アプリ/サイトを使って学生の就活相談に乗り、そのまま自分のクライアント企業に紹介するというものです。
会う前に事前にそのような司会者の人でないかを確認したほうがいいでしょう。
まとめ
以上、OB/OG訪問アプリ/サイトの活用方法について見てきました。
便利に社会人との接点を持てる分、気を付けないといけないことも多くあります。
特に不適切な利用については少しでも違和感を持ったらキャリアセンターなどに相談するようにしましょう。
シューブンでは就活ノウハウに関する情報を多く紹介していますので、こちらも参考にしてください。
それでは、就職活動頑張りましょうね。