自己分析に使える自分史を徹底解説!具体的な作り方・書き方とは?作成した後の3つの活用方法から自分を深掘る質問項目まで紹介

作成日:
2022-01-13
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はじめに

就活でよく耳にする「自分史」という言葉。

しかし「作るのが面倒くさそう…」と敬遠していたり、「作って意味があるのかな?」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか?

実は自分史は4ステップで簡単に作れるうえに、就活のあらゆる場面で役立つ重要なツールです。

こちらの記事では自分史を作成するメリットから作り方・書き方作成後の活用方法まで徹底解説していきます。

自分を深掘る質問項目も紹介するのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。

自分史とは?

自分史とは、これまでの人生を振り返り、自分の身に起きた様々な出来事を年表のような形でまとめたもののことを指します。

自分史は就活における自己分析の一つの手法であり、自己分析全体の下準備にもなる重要なもの。

自分史によって過去の出来事を洗い出すことで初めて自己分析すべき内容の全体像が明らかになります。

自己分析では一つひとつの出来事について「なぜそのような行動をとったのか?」・「なぜそのように考えたのか?」と深掘りしていくことが重要です。

そのため自己分析で深掘りすべき内容の全体像を把握しないまま進めてしまうと、終わりが見えず就活のモチベーションが下がってしまう恐れがあります。

したがって自分史は就活の初期段階で作成するのがオススメです。

自分史を作成して自己分析のスタートダッシュを決めましょう。

自分史を作成するメリット

前章で自分史の作成=自己分析の下準備とお伝えしました。

しかし自分史を作成するメリットはそれ以外にも4つあります。

なぜ自分史を作成する必要があるのか、どんな効果が得られるのか、目的やメリットをしっかり理解してから自分史を作成しましょう。

様々な出来事を漏れなく振り返られる

時系列に沿って過去を振り返ることで、様々なエピソードを漏れなく思い出せます

印象に残っている出来事だけでなく、「そういえばそんなこともあったなぁ」というレベルの記憶も自己分析を深めるうえでは重要です。

自分史を作成することで記憶の隅にあった出来事もたくさん書き起こしていきましょう。

選考で使えるエピソードが見つかる

自分史を作成することで、エントリーシートや面接などの選考で使えるエピソードが見つかります。

選考で自己PRや長所を伝えるためには、その根拠となるエピソードが必要です。

説得力のある自己PRをするためにも、自分史をきっかけに今後使えるエピソードをまとめておきましょう。

自分の興味・関心が分かる

過去どんなことに挑戦してきたか振り返ることで、自分の興味・関心が分かります。

昔の趣味や部活動など当時は何気なく始めたように思えることでも、後から振り返ってみると自分なりの考え方や判断基準があるはずです。

なぜあのとき「◯◯を始めよう」と思ったのか、なぜそんなに熱心に取り組んでいたのか振り返ることで自分の興味・関心が明らかになり、将来やりたいことを考える際のヒントになります。

理想の将来像や企業選びの軸を考えるためにも自分史を作成しましょう。

自分がストレスに感じること・苦手分野が分かる

今まで辛かったことや挑戦してみたものの長く続かなかったことを振り返ることで、自分がストレスに感じること・苦手分野が明らかになります。

自分のストレスの原因を知ることは、企業とのミスマッチを防ぐうえで非常に重要です。

また、面接では「あなたの短所は何ですか?」と聞かれることもあります。

自分のマイナス面を知り、それをどのように乗り越えるか考えることは選考対策としても有効ですし、社会に出てからも必要なことです。

よい思い出だけでなく苦い思い出まで振り返ることで自己分析を深めていきましょう。

自分史の作り方・書き方

「作るのが面倒くさそう…」と敬遠されがちな自分史。たしかに過去20年以上を振り返るのはかなりの労力が要りそうですよね。

しかし、自分史はたったの4ステップで簡単に作れます。

ここではそんな自分史の作り方・書き方を具体的に解説していくのでぜひ参考にしてください。

STEP1 表を作成する

自分史

まずは図のような表を書いてください。

自己分析用のノートがある場合は、見開き2ページを使って大きく書きましょう。

もしノートがない場合は、A3サイズ程度の大きめの白紙を用意するかExcelデータで作成しても構いません。

ただ、ノートにまとめる方が後から振り返りやすく、追記もしやすいのでオススメです。

ちなみに自己分析ノートの作り方はこちらの記事で解説しています。

【自己分析ノートの書き方・作り方を解説】なぜ自己分析をするならノートにするのか?書いた後の活用方法まで具体例とともに紹介

STEP2 表の空欄を埋めていく

次に、表の各項目に当てはまるエピソードを記入し空欄を埋めていきましょう。

書く順番に決まりはありませんし、一つのマスに複数のエピソードを書いて構いません。思い出したものは全て書き込むようにしましょう。

STEP3 喜怒哀楽で分類する

自分史

空欄を全て埋めたら、各エピソードを感情ごとに分類していきます。

喜怒哀楽で分けて考え、それぞれに当てはまるエピソードへ◯をつけていきましょう。

このとき、◯をつけるペンの色は感情ごとで分けるようにしてください。

また「喜」と「楽」・「怒」と「哀」は少々重なる部分があるため、もしどちらに分類すべきか迷った場合は2色で◯をつけるようにしましょう。

STEP4 感情ごとの共通点をまとめる

自分史

感情ごとの分類が終わったら、それぞれ何か共通点はないか探してみましょう。

それぞれの共通点を見つけることで、次の項目に関するヒントが得られます。

  • 「喜」の共通点=やりがいに感じること(将来やりたいこと)
  • 「怒」の共通点=自分がストレスに感じること(自分に向いていない仕事・環境)
  • 「哀」の共通点=自分の短所とその克服の仕方
  • 「楽」の共通点=自分に合っている仕事・環境

STEP3でも説明した通り、「喜」と「楽」・「怒」と「哀」は明確に分ける必要はありません。

大事なのは4つにしっかりと分類することではなく、プラスとマイナスの両面から自分の価値観を知ることです。

視点を変えて考えることで多角的に自己分析を深めていきましょう。

自分史を作成するときのポイント

ここまで自分史の作り方・書き方を解説してきました。

4ステップで簡単に作れる自分史ですが、これから紹介する3つのポイントを意識することでさらに自己分析を深められます。

より効果的な自分史を作るためにもぜひ参考にしてください。

余白を作る

自分史を作成する際は意識的に余白を作るようにしましょう。

最初からびっしりと自分史の表を埋めてしまうと、後で振り返ったときに修正・追記がしづらくなります。

自分の過去が変わることはありませんが、自己分析を進めていくうちに新たな気づきが生まれたり、違った見方ができるようになったりするのはよくあることです。

自分史の表は大きめに作成し、今後のために余白を残しておきましょう。

客観的な視点を取り入れる

自分史を作成した後は、客観的な視点も取り入れるようにしましょう。

なぜなら、自分だけの力では過去の記憶の範囲に限りがありますし、主観が入ってしまう場合があるからです。

客観的な視点を取り入れるには、家族・友人からの意見適性検査がオススメ。

家族や友人に自分史を見てもらうことで、自分では忘れていたエピソードを思い出せるかもしれませんし、自分史の中に思い込み・勘違いが含まれていないか確認できます。

また、適性検査では科学的に自分の価値観や強みが分かるため、それを裏付けるエピソードはないか考えることで新たなエピソードを思い出すかもしれません。

自分史を一度作り終えたら客観的な視点を取り入れて、さらに精度を高めていきましょう。

特定の質問に答える形式で過去を振り返る

特定の質問に答える形式で自分史の表を埋めていくのもオススメです。

一問一答形式で過去を振り返ることで、さらに細かく内容の濃いものに仕上がります。

具体的な質問項目は次の章で解説しますのでぜひ参考にしてください。

自分を深掘る質問項目

自分史を作成する際は、次の質問に答える形式で表を埋めていくとさらに深掘りできます。

  • 長く続けられたことはあるか?(その理由も)
  • すぐにやめてしまったこと・諦めてしまったことはあるか?(その理由も)
  • 何か問題を解決した経験はあるか?(その動機も)

この他にも自己分析を深めるための質問はたくさんあります。

こちらの記事で特に有効な質問を厳選して紹介していますので、ぜひ合わせて読んでみてください。

【自己分析で本当に使える質問項目を激選】質問を使った自己分析の進め方とは?具体例や回答後のアクションプランまで徹底解説!

多くの質問に答えて、より細かく内容の濃い自分史を作りましょう。

自分史を作成した後の3つの活用方法

自分史とは自己分析の下準備と冒頭でお伝えしましたが、実は内定獲得までの様々な場面で活躍する非常に重要なツールでもあります。

一体どんな場面で活躍するのか、ここからは自分史を作成した後の具体的な3つの活用方法を解説していきますのでぜひ参考にしてください。

エントリーシートを提出するとき

ES(エントリーシート)を提出するときに自分史を活用しましょう。

ESでは、自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)に関する設問がよく出されます。

しかし、設問に回答する度に過去を振り返って答えていくのは非効率的です。

また、ES提出時期はとても忙しいため一つひとつの回答に時間をかけられません。

そのため自分史を見ながらどのエピソードをもとに自己PRすべきか考え、効率よくESの設問に回答するようにしましょう。

面接対策

自分史は面接対策としても活用できます。

なぜなら、あらかじめ過去をまとめておくことであらゆる質問に対してスムーズに回答できるからです。

たとえば面接で次のような質問をされたとします。

  • 「今までで一番挑戦したことは何ですか?」
  • 「挫折した経験はありますか?」
  • 「どのようなことがストレスに感じますか?」

このような質問はその場でパッと回答するのは難しいと思います。

自己PRやガクチカなどの鉄板の質問は事前に回答を考えておけるものの、想定外の質問をされたときは焦って上手く答えられない人がほとんどです。

しかし事前に自分史を作成し、面接前に振り返っておくとこのような質問にもすぐに回答できます。

あとで「あのエピソードを話せばよかった…」と悔やむことのないよう自分史を十分に活用して面接に臨みましょう。

企業とのマッチングを確かめる

自分史は企業とのマッチングを確かめるときにも有効です。

自分史を作成することで、自分がやりがいに感じること・ストレスに感じることが明らかになります。

そしてそのような自分の価値観と企業の業務内容や環境を比較することは、自分と企業のマッチングを確かめるうえで非常に重要です。

後悔しない企業選びをするために、企業にエントリーするときはもちろん内定獲得後の最終確認として自分史を振り返るようにしましょう。

自分史の作成・活用における注意点

自分史は自己分析の下準備にもなるうえに、就活のあらゆる場面で活躍するツールです。

しかし自分史を作成・活用するときは、次の2点に必ず注意してください。

  • 自分史をまとめただけで満足しない
  • 自分史の作成を1回だけで終わらせない

自分史をまとめるだけでは自己分析を深められません。

過去の出来事を洗い出し、そこから深掘りすることではじめて自己分析が深まります。

また自分史の作成は1回だけで終わらせず、定期的に振り返るようにしましょう。

時間が経ってから思い出すこともありますし、就活を通して色々な人の話や意見を聞くと考え方・見方が変わることもあります。

自分史は1度やって終わりではなく、定期的に振り返り・活用しながら就活を進めていきましょう。

まとめ

自分史とは、自己分析の一つの手法であり就活のあらゆる場面で活躍する重要なツール

自分史によって過去を一通り振り返ることで自己分析全体の下準備にもなりますし、様々な視点から自分の価値観を知れます

ぜひ今回紹介した内容をもとにさっそく自分史を作ってみてください。

ちなみになぜ自己分析をする必要があるのか、自己分析の目的についてはこちらの記事でまとめています。

【就活における自己分析の目的とは】なぜ就活の1番始めに自己分析をするべきのか?始める時期や自己分析のメリットまで解説!

自己分析の目的をしっかり理解してから自分史の作成に取りかかりましょう。

ステップハウス, StepHouse

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