【長期インターン面接で聞かれる質問を解説】どんな答え方をすれば印象が良い?面接中のマナーから面接で聞いておくことまで紹介
はじめに
就職活動の一環として長期インターンを希望する学生も多いのではないでしょうか。
そんな長期インターンでは希望する学生の中から選考を通して参加できる学生が決まります。
インターン選考の中でもとても大きな役割をもつのが面接です。
面接では様々な質疑応答が行われており、そこでの立ち振る舞いや答え方が選考に影響します。
ただそんな長期インターン面接についてどんな質問をされるのか不安に思う学生も少なくありません。
本記事では長期インターンの面接ポイントやよく聞かれる質問、面接中のマナーなどを紹介していきます。
長期インターンとは
長期インターンとは3か月以上の就業体験を行うことができるインターンのことです。
1dayなどの短期インターンと違い実際の仕事に携わることができ、かつ実際に給与を貰える場合があります。
学年関係なく参加できる場合が多いため昨今では長期インターンを行う学生も増えてきました。
実際の仕事や給与が発生し長期間のインターンとなるため、企業側としても学生の選考は短期インターンと比較してもとても慎重です。
そんな企業側が学生を選考するための主な材料が履歴書や面接となります。
本記事では長期インターンそのものについて詳しく解説した記事があるためこちらも参考にしてみてください。
長期インターンの面接で求められるポイント
長期インターンの面接において主に求められるポイントは以下の通りです。
- 自己分析力
- 企業理解力
- 臨機応変な対応力
- コミュニケーション能力
1.自己分析力
企業が長期インターンの面接で学生に求めるものの1つとして自己分析力が挙げられます。
長期インターン面接だけでなく、様々な場面で学生は自己PRを行う機会が多いです。
その自己PRをするうえで自己分析は必須であり、その自己分析力がどれだけあるのかをその自己PRを通して企業は確認します。
そのため自己分析力が長期インターンの面接で求められているといえるでしょう。
2.企業理解力
企業理解力についても長期インターンの面接にて企業が確認するポイントでしょう。
これは学生がその企業についてどれだけ調べてきているのかを表している力です。
企業としてもどれだけこのインターンに参加したいかの意欲確認の手段の1つとして学生がどれだけ企業研究をしてきているかも見ています。
そのため企業のビジネスモデルや社風、歴史などをいかに調査して理解しているのかが求められるのです。
3.臨機応変な対応力
臨機応変な対応力についても長期インターンの面接では求められてきます。
長期インターンでは実際の業務に携わるためマニュアル通りにいかない場合も出てくるのです。
また状況によって業務の優先度などを判断する場合もあるため、臨機応変に対応できることはとても大きな強みになります。
面接の場での受け答えなどで企業側もこれらを見るために準備しづらい質問を用意してくる場合もあるため、しっかりと対策をして備えておきましょう。
4.コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は実際に業務で社員と関わるうえで必須であるため、長期インターン面接にて求められるのです。
長期インターンは3か月以上の就業体験のことを指すため最低でも3か月は仕事をともにします。
そのためインターン開催企業としても最低限コミュニケーション能力がないと教えることも十分にはできなくなるのです。
たとえコミュニケーションが苦手でもこの長期インターンで克服するつもりで面接までに最低限のコミュニケーション能力はつけておきましょう。
長期インターンの面接に必要な事前準備
こちらでは長期インターンの面接に臨むにあたって必要な事前準備について紹介していきます。
事前準備①自己分析
長期インターン面接前までに自己分析をしっかりと行う必要があります。
先にも述べた通り、企業側は学生の自己分析力を見ているため事前に自分の特徴や長所・短所を分析して、それを言葉に表さなくてはいけません。
たとえ頭の中で自分について大まかに理解していてもそれを他人に伝えるために言語化する作業は本番の面接でスムーズな受け答えをするために必要です。
また自己分析は自分が理解したと思ってもまだまだ深堀ができる可能性があります。
より自分を理解するために事前準備として自己分析をしていきましょう。
事前準備②企業研究
企業研究も長期インターン面接の事前準備で必要になるでしょう。
企業側としても自社がどんな業務を行い、どんな歴史があるのかを事前に理解している学生はとても好印象です。
企業の働き方や社会的な役割を踏まえた受け答えができることが重要になってきます。
また面接では逆質問の時間が設けられる場合が多いので企業について質問できるよう企業研究でいくつか質問を用意しておくことがおすすめです。
企業研究をいかに深堀して行えるかによって他の学生との差をつけられるので企業研究にも力をいれて行いましょう。
事前準備③みだしなみ
みだしなみを整えることは面接に挑むうえで最低限準備する必要があります。
長期インターンの面接に限らず多くの面接において第一印象はとても重要です。
第一印象に関する法則であるメラビアンの法則では人の第一印象は出会って数秒で決まり、視覚情報55%・聴覚情報38%・言語情報7%の割合になります。
見た目が及ぼす影響が大きいと言えるためインターン面接前までに清潔感のある見た目にしておく必要があるのです。
長期インターン面接の基本的な流れとマナー
実際に長期インターンの面接ではどんな流れで面接が進むのかイメージがつかめない人も多くいるでしょう。
こちらでは長期インターン面接の基本的な流れと各工程でのマナーについて紹介していきます。
受付
長期インターンの面接は受付時から始まっています。
受付時の受け答えや対応マナー次第で選考から落とされるといったことも可能性は0ではありません。
受付時には、訪問した目的と誰なのかを簡潔にわかるように伝える必要があります。
例えば「本日○時からのインターン面接に参加させていただきます。○○大学の○○です。」などです。
受付後に着席を促されない限りはしっかりと立って待つことがマナーとなります。
着席を促された場合は面接が始まるまで姿勢を正して待つことが重要です。
またスマホの利用は基本的にNGとなるため受付前にマナーモードか電源をOFFにしておきましょう。
入室
受付が済んで名前を呼ばれたら入室です。
入室の際はノックを3回行って「お入りください」と言われたら静かにドアを開けて入室します。
ドアの開け閉めの際にはしっかりとドアに体を一度向けて開け閉めするのがマナーです。
ドアを閉めたら面接官に向かって大学名と名前を名乗って挨拶を行います。
面接官から着席を促されたら床に荷物を置いて一言「失礼いたします。」と言って着席をしましょう。
面接
面接が始まったら面接官の目をしっかりと見て明るくはきはきと受け答えを行いましょう。
準備してきたものを言わなくちゃと焦らずにしっかりと面接官の話を聞いて返答する必要があります。
面接時間は30分~1時間ほどの場合が多く、その間はできるだけ姿勢を崩さずに挑むことが重要です。
また面接が進み慣れてくるにつれて、つい話し言葉やため口を使ってしまう場合もあるため落ち着いて言葉を選んで発言しましょう。
面接の際の姿勢や受け答えの際の言葉遣いに気を付けて面接に挑む必要があります。
退室
面接が終了したら、お礼を言った後に席を立ちます。
その際にしっかりと面接官全員に目を合わせることを忘れないようにしましょう。
最後にドアの前で面接官のほうに振り返り「失礼いたします。」と挨拶をしたうえで静かにドアを開けて退出します。
面接が終わって気が抜けがちですが最後まで気を抜くことなく退室しましょう。
長期インターンの面接でよく聞かれる質問
長期インターンの面接では企業側からいくつかの質問をされます。
質問は企業独自のものから一般的なものと様々な質問がされるため準備が必要です。
こちらでは特によく聞かれる質問について紹介していきます。
質問①志望動機
長期インターンの面接で高い頻度で質問されるのが志望動機です。
この質問で企業側が主に見たいのは、学生が事業内容の理解度や経験に基づいた志望動機がしっかりとまとめられているのかとなります。
この質問の回答準備には事業内容の理解のために業界研究や企業研究が必須です。
この質問で曖昧な答えをしてしまうと面接官からの印象も悪くなるため仮に明確な志望動機がない場合は今からでも作りましょう。
基本的に回答する場合は「結論・どうしてこの業界を選んだのか・その中でもなぜこの会社なのか・改めて結論」という流れで話すのが模範的です。
特になぜこの会社なのかについて企業研究を通してより具体的に話せると好印象となるためできるだけ掘り下げられるようにしましょう。
質問②自己PR
長期インターンの面接を含めて多くの面接で質問されるものが自己PRです。
この質問で企業側が主に見たいのは、学生がしっかりと自己分析を行っていてその強みが自社とあっているのかとなります。
この質問に回答するためには自己分析を通して自身の強みを見つめなおす必要があるのです。
この自己PRでは「自身の強みとそれに関するエピソード、その強みを長期インターンでどのように活かせるか」の順で話すのが模範的な回答方法といえます。
より好印象を与えたい場合は、インターンでどのように活かせるか話す際に実際の企業の取り組みや業務に絡めてより具体的にいえると良いでしょう。
質問③学生時代に頑張ったこと
学生時代に頑張ったことに関しても長期インターン面接の質問として出される頻度が高いです。
この質問ではその学生がどんな困難を乗り越えたのかを聞き、長期インターンでも困難を乗り越えられるかを確認しています。
学生時代に頑張ったことをいざ聞かれてもどう話を組み立てればよいか分からない人は少なくないです。
基本的には学生時代にしたことを述べてそこでの課題、課題に対する取り組み、その結果までを話せることが模範的な回答方法となります。
上記に追加して学生時代の経験をどうインターンに活かせるかまで述べられると好印象です。
質問④長所と短所
長所と短所は長期インターンの面接はもちろんES時点でもよく問われる質問です。
長所は自己PRと混同されがちですが自己PRは会社へ貢献できる強みで長所は会社など関係なく自身の良いところを伝えます。
内容が一致する場合もありますが自己PR、長所両方を聞かれることを想定して準備しておくといいでしょう。
長所は「自分の長所、それに関するエピソード、インターンでの活用方法」の順で話すのが模範的な回答方法です。
短所では学生が自身の弱みについてしっかりと自己分析ができているのかについて確認するために質問されます。
短所を長所のように伝える方法がありますが、この場面では短所を自分でどう改善しようと努力しているかが求められやすいです。
そのため自己分析で見つけた短所をどう改善するかという観点に注目してしっかり準備し、自分の意見として回答できると好印象でしょう。
短所は「自分の短所、それに関するエピソード、インターンでどのように短所を克服していくか」の順で話すのが模範的な回答方法です。
質問⑤長期インターンでやりたいこと
長期インターンでやりたいこともよく聞かれる質問です。
この質問では学生が長期インターンで働くビジョンができているか、自分の目標に合わせたインターンプランを考えられているかが見られます。
企業研究を通して企業がどんな取り組みをしているのかを理解したうえで何をしたいかという目的も合わせて明確にする必要があるのです。
したい仕事や職種を明確に伝えることで企業としても学生の志望度の高さを知ることができるためできるだけ詳しく答えることがおすすめとなります。
そのため答え方としてはやりたい職種や取り組み、その理由、その職種や取り組みをして自分はどうなりたいのかを述べられると良いです。
この質問はその答えが具体的であればあるほど好印象が与えられるのでしっかりと企業研究を行ったうえで回答を準備しましょう。
質問⑥逆質問
長期インターンの面接を含む多くの企業面接の最後には何か質問があるかと逆質問がされる場合が多いです。
この逆質問はとても重要な質問の1つで基本的に特になしなどと答えないことはNGとされます。
逆質問ではその学生の長期インターンへの志望度を測る目的が強いです。
また業界研究や企業研究をしっかりと行えば何かしらの疑問点が出てくると思われます。
そのため企業は逆質問を通してどれだけ企業研究を行ったかも見ているといえるのです。
ただ質問であれば何でも良いわけではなく調べたうえでの仮説とそれに対する質問をセットで提示するのが模範的となります。
グループ面接の場合を考慮して最低でも3~4個は質問を作っておくと安心でしょう。
長期インターン面接における注意点
長期インターン面接の流れや主な質問を理解したら次は注意点について理解しましょう。
時間厳守
長期インターンの面接で特に気を付けないといけないのは時間厳守であることです。
時間厳守ということは遅れるだけでなく早く来すぎても迷惑になる場合があります。
そのため基本的に指定された時間の10分前までに到着しておくことが理想的です。
時間にルーズだとそれだけでマイナス評価となることも多くなります。
面接を受ける場合は指定された時間を守れるよう、普段からも心がけていきましょう。
受け答えする際の表情や姿勢
面接での受け答えをする際の表情や姿勢も注意点の1つです。
どんなによい企業研究や自己研究を行っても受け答えの仕方次第では落とされることも大いにあり得ます。
企業は長期インターンの面接で優秀な人を求めていますがそれ以上に一緒に働ける人かどうかを見極める場合が多いです。
そのため下を向いてぼそぼそしゃべるなど企業側に良くない印象を与えるような話し方は避けた方が良いとされます。
そのため姿勢を正してしっかりと面接官の目を見て明るくはきはきと答えられることが重要です。
面接対策におすすめの本
最後に面接対策で参考になるおすすめの本を紹介していきます。
ロジカル面接術
この本は自分が会社に貢献できる人材であるかをいかに面接官に伝えられるかの考え方や伝え方など面接を論理的に解説した1冊です。
他にも自己分析の考え方や自己PRの方法などが紹介されているため面接対策をするうえで大きく役に立ちます。
毎年度で新しいものが発刊されており、その時代に合った面接対策もできるのでおすすめです。
採用側の本音を知れば就職面接は9割成功する
この本は就活生や面接担当者の実際のコメントが記載されており、質問に対してどのような回答を行ったのかが確認できる1冊です。
様々な質問に対する多くの回答や実際の面接担当者が何を求めているのかを確認することができるため面接対策におすすめでしょう。
まとめ
本記事では長期インターン面接について紹介してきました。
長期インターンの面接はその特性上、学生の人となりや企業に対する意欲を見て選考していきます。
そのため選考通過に向けた正しい準備として自己分析や業界、企業研究を行う必要があるのです。
自身の望んだ企業の面接に少しでも受かりやすくなるために正しい準備をしていきましょう。
ぜひ本記事を参考に面接での受け答えや姿勢などに注意して面接に挑んでください。
本サイトではほかにもインターンシップ関連の記事を紹介しております。
経験者の声やインターンシップについてもっと勉強したい人は以下から参照してみてください。
皆さんがインターンシップや就活イベントについて理解を深め、有意義な就職活動ができることを祈っています。