インターンに行かない人は選考に不利になるか解説!不参加の場合は何をすれば良い?参加しないことのメリットやデメリットも解説
はじめに
インターンは学生が興味のある企業などで実際に働いたり訪問したりする職業体験のことです。
参加することで自分が就職すべき業種・企業を知ることができます。
しかし、参加しないことでどのような影響を受けるのか気になる方もいるでしょう。
そういった方に向けてこちらの記事ではインターンに行かないことのメリット・デメリットを中心に伝えていきます。
また、参加しない場合何をすべきかといった内容も解説していくので参考にしてください。
インターンに参加する必要性
インターンに参加することで自分の向き不向きを知ることができます。
まだ自分のことについてきちんと理解できていない段階でも参加することで効率よく就活を行えるでしょう。
また、参加しなければ知り合うことのなかった他大学の学生との交流で価値観を広げられるメリットもあります。
以下ではインターンに参加する必要性を見ていきましょう。
適職を知る絶好の機会となる
仕事を実際に体験すると業界への様々な知識を身につけられるので自分の向き不向きを把握できます。
適職を理解していない状態で就職すると抱いていたイメージとギャップにストレスを感じ、退職してしまうことも珍しくありません。
インターンに参加することで仕事内容や職場の雰囲気を肌で感じられ、そういったミスマッチを防ぐことができます。
もし参加した企業が自分に向いていない職種だとしても選択肢を絞り込めただけで大きな収穫です。
自分に向いていないであろう職種のインターンに敢えて参加して身をもって確かめてみるのも良いでしょう。
人脈を広げて幅広い情報を吸収できる
他大学の学生や参加する企業の社員と出会えることで就活の情報を幅広く吸収することが可能です。
学生である今のうちにやっておいた方がいいことを知れるため将来に役立つアドバイスをもらえます。
他の企業に就職しても、取引先の相手やクライアントの立場として関わることがあるかもしれません。
将来的にも幅広いつながりを持っていて損をすることはないでしょう。
プロジェクトに関わった実績を作れる
仕事を経験した実績があればエントリーシートの提出や面接などの際に使えるエピソードを作れます。
与えられた課題や問題の解決に取り組んだ結果、企業に貢献した経験を伝えると具体性・説得力を増してアピールすることが可能です。
また、企業・職種によっては経験談に数値を交えられるので同じ内容を話すにしても説得力を高められます。
インターンに参加した結果、何を得られたかという内容を伝えられると未経験の就活生よりも一歩リードすることができるでしょう。
ただし、志望している企業にマッチする内容でないと効果が半減してしまうので注意が必要です。
インターンに行かない影響
インターンに行かないことによって、就活が不利になるとよく言われていますが果たして本当でしょうか。
以下ではインターンに行かないことによって受ける影響を伝えていきます。
就活が不利になるとは限らない
インターンに参加しても就活を優位に進められるとは言い切れません。
企業によっては内々定を貰えることもありますが、開催する目的はあくまでもどのような仕事なのかを知ってもらうためです。
そのため参加しても絶対に本選考を通過できるわけではなく、自己アピールの材料にしかならないことがほとんどでしょう。
企業が求める人物像であるかどうかが内定を貰える鍵となるので、自分なりの良さをアピールできれば参加の有無は関係ありません。
自身のスキルアップに繋げられない
当然ですがインターンに参加しなければ職業体験を行えないので、スキルを向上させることは難しくなります。
しかし、インターンに参加しなくても身に付けられるスキルであれば、自己学習で補うことは可能です。
自分のやるべきことが明確なら、自分のために時間を割いた方が良い場合もあります。
むしろ目的がないにも関わらず周りが行くからという理由だけで、ただ単に参加するだけでは正直時間の無駄です。
形はどうあれ、何かを吸収しようとする目的があることで初めて有意義な体験となるでしょう。
そのため自分にとって何が大事なのかをしっかりと考える必要があります。
インターンに行かないことのメリットとデメリット
インターンに行かなくても得られるメリット・デメリットはあります。
やるべきことが他にあれば、そちらを集中して取り組むのも一つの手段です。
インターンに行かないメリット
インターンに参加しないことで自分のやりたいことに時間を作ることができます。
今しか経験できないことに時間・労力を割きたいと考えている方は、インターンに参加しないのも有意義な時間を過ごすための選択肢の一つです。
学業やサークル活動、さらにボランティア活動などに重視して取り組むのも立派な自己研鑽となります。
志望動機が明確で自己アピールを上手く伝えられる自信があれば、余計な知識を頭に入れないためにも参加しない方がいい場合もあります。
インターンに行かないデメリット
当然ですが、インターンに参加した他の学生と比べると得られるスキル・実績が少なくなってしまいます。
企業で働いている社会人との関わりを持てなくなってしまうため、実際どのように働いているのかを知ることができません。
よって、得られる情報が必然的に少なくなるので、険しい道のりになることもあるでしょう。
インターンに行かない割合
22卒就活生のインターンシップの不参加率は20.2%です。
17年卒の不参加率は45.5%だったことを考えると、参加する人は年々増えていることが分かるでしょう。
また、一人当たりの平均参加応募者数は19年卒は4.5社でしたが、22年卒だと7.8社にまで跳ね上がっています。
背景としては、視野を広げた上で就活を行いたいといった学生が増えていることが原因です。
終身雇用制度が崩壊することで、転職が活発になるでしょう。
そうなった際に、自分に合っている職種をいくつか知っておきたいといった背景も関連しています。
不参加の場合取るべき行動
インターンは絶対に参加しなくても大丈夫ですが、何もしなくていいというわけではありません。
参加しない分、他の人がしていない経験や業界研究などを人一倍努力しなければ内定を勝ち取ることは難しいです。
不参加の場合、行うべき行動を以下で紹介していきます。
自己分析を徹底して行う
自己分析は面接を受ける際に、絶対必要となるので自分が納得のいくまで徹底して行いましょう。
参加した場合でも同様のことが言えますが、自分のことをきちんと分かっていない応募者が内定を出して貰えることは稀です。
もし自分が分からない場合は本やネットなどの診断チェックを使って自分を知っていく方法も良いでしょう。
コミュニケーション能力に自信のある方なら、できるだけ多くの人に「自分ってどんな人?」と聞いてみるのも選択肢の一つです。
人に聞く方法をさらに効率化させたいなら老若男女関係なく問いただしてみましょう。
若者目線で見たあなたと年配者目線から見たあなたのイメージは、おそらく異なるかと思います。
そのうえで、取捨択一して自分なりにまとめあげることで他のライバルと差を付けられるのです。
業界研究を怠らない
インターンに参加しない場合、自力で情報を収集していかなければいけません。
参加した友人に聞いたりネットに載っている参加者の体験談などを確認したりして、情報差を埋める必要があります。
また信憑性には少々欠けますがTwitterやFacebookなどのSNSを利用するのも一つの手段です。
選考基準の詳細や業務内容の細かい部分など、企業の公式ホームページには掲載されていない情報が転がっていることもあります。
そういった貴重な情報が見やすくまとめ上げられているため、考えようによっては手間をかけずに業界研究を行え、便利な方法となるでしょう。
必要なスキルを磨いておく
就職すると目上の上司や取引先の方などと関わることになるので、社会人との関わりに慣れておくと良いでしょう。
社会人とコミュニケーションを取れる機会はインターンでの職業体験だけではありません。
大学の教授やアルバイト先の店長・お客様など、目上の方と接することのできる場所は数多くあります。
また、ビジネスマナーや言葉遣いなど業種を問わず共通して知っておくべき常識を勉強しておくのも重要です。
インターンは無断欠席をしないようにする
無断欠席は、企業側に迷惑をかけてしまうので当然避けなければいけません。
以下では、無断欠席をしてしまったときの対処法やどのような影響があるのか詳しく解説していきます。
本選考で不利になる可能性がある
無断欠席をしてしまうことで本選考にマイナスのイメージを及ぼしてしまう可能性もあります。
優秀な参加者に内々定を出す予定の企業なら「自社に興味がない」とみなされ、その後の選考案内が途絶える可能性も否めません。
もちろん無断欠席は避けるべきですが、万が一やってしまった場合は極力早く謝罪の連絡を入れましょう。
連絡を取る手段として基本的には電話で謝罪すべきです。
怖いかもしれませんが、社会人になればこのような機会は数多く出てくるので、慣れておくためにもきちんと対応していきましょう。
就職先は他の企業でも何らかの関りを持つ可能性がある
無断欠席してしまった企業の系列会社を本選考時に応募する場合は注意が必要です。
近年、個人情報保護が厳しくなっているので名前が残っている可能性は低いですが人事の方に顔を覚えられていることもあります。
もし本選考の面接でその担当者がいた場合は当然ですが、良い印象を抱いてもらうことはかなり難しくなるでしょう。
何度も口を酸っぱくして伝えますがそうならないために無断欠席は絶対に避けましょう。
仮に寝坊で休んでしまっても正直に話して誠意ある態度を取ることが大事です。
参加するか迷ったら短期間のインターンを検討する
インターンには1か月単位での募集だけでなく、1日・1週間のみで参加できる場合もあります。
時間を取りづらい方やそもそも参加するか迷っている方はぜひ検討してみると良いでしょう。
以下では1dayインターンと1週間のみ参加するインターンについて詳しく解説していきます。
半日~1日で完結する1dayインターン
1dayインターンは、業界・職種などの理解を1日で深められる体験です。
どのような仕事を行っているかの説明が中心なので、主にセミナーや職場見学などを行う企業が多くなっています。
さらに、選考がないことによって誰でも参加できる場合がほとんどです。
1日だけの参加ということもあり実務スキルを身に着けることは中々難しいでしょう。
しかし、興味のある職種・企業のインターンに一通り参加しやすいです。
まだ就活を始めたての方や、自分のやりたいことがきちんと固まっていない方にはおすすめの期間となります。
1週間程度で終了する短期インターン
「実際に業務を体験したいけど、あまり時間が取れない」といった方には、1週間で完結するインターンに参加することをおすすめします。
プログラムの内容としては、主に他の参加者とのグループディスカッションや業務体験を行うことが多いです。
企業によっては、グループディスカッションの様子をチェックした上で内々定を貰える可能性もあります。
職場・仕事の雰囲気に慣れる前に完結してしまいますが、その職種の実情を知るには十分な期間でしょう。
まとめ
インターンに行かないことで受ける影響やメリット・デメリットなどについて紹介してきました。
幅広い面から解説してきましたが、最低でも以下の3点については頭に叩き込んでおきましょう。
- 参加しなくても直接選考に響くわけではない
- 不安なら短期インターンに参加してみることも考える
- 今しかできないことを大事にするのも選択肢の一つ
大事なのは、周りが参加するからといって自分のやりたいことを我慢してまで行く必要はないということです。
目的はどうあれ、自分が実際に確かめたいことができたタイミングで参加すると良いでしょう。
また、以下の記事では長期間のインターンに参加する意味について解説しているので、参加するか迷っている方はぜひ参考にしてください。