【インターンシップとは何か徹底解説】参加する意味や実際に行う内容とは?参加方法や種類、注意した方が良いインターンまで紹介
はじめに
就活を控えた学生の中には、インターンシップへ参加したいが「実際何をするんだろう」と疑問を感じている方もいるでしょう。
そこでこの記事では、インターンシップとは何かについて解説していきます。
インターンシップに参加すると就活で有利になる場合もありますので、就活を成功させたい方はぜひ参加しましょう。
参加方法についてもこの記事で紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
インターンシップとは
インターンシップとは、就活を控えている学生が仕事を体験できるイベントのことです。
いくら職種研究などをしても、実際に経験してみなければ向いている仕事を見つけるのは難しいでしょう。
そこで役立つのがインターンシップというわけです。就職先を迷っている方はインターンシップへ参加してみるとよいでしょう。
インターンシップについてさらに理解を深めていくために、以下3つについて確認してみてください。
- インターンシップでは何をするか
- アルバイトとの違い
- 企業側の意図
①インターンシップでは何をするか
インターンシップには以下3つの種類があり、それぞれ取り組む内容が異なります。
- 企業説明会・セミナー・見学:企業を見学したり説明を受けたりする
- ワークショップ:インターンのために用意された課題を行う
- 現場を体験:実際の業務もしくはその一部を体験する
上のものほど参加するハードルが低く、下のものほど実際の仕事に近い業務を体験できます。
企業によって実施するインターンの内容が異なるため、事前に調べておきましょう。
企業説明会・セミナー・見学
企業説明やセミナーは、実際に行っている業務内容や業界の動向などを社員から学べるインターンシップです。
業界知識を深めたい人や企業についての理解を深めたい人は、このタイプのセミナーに参加するとよいでしょう。
ただ、企業説明会やセミナーは企業以外の場所で行われることが多いので、現場の雰囲気を知ることには向いていません。
現場の雰囲気を知りたい場合には、見学できるインターンシップに参加しましょう。
実際に働いている社員の表情や社内の雰囲気がわかるので「自分がここで働くとどんな感じだろう?」というイメージが湧きますよ。
また、企業説明会・セミナー・見学のインターンシップは参加人数が多く、社員と深く関わり合うのが難しいというデメリットもあるので覚えておきましょう。
ワークショップ
ワークショップは、実際の業務で発生し得る課題の解決を目指すインターンシップです。
集まった学生でディスカッションをしたり、プレゼンテーションしたりします。
実際の仕事で向き合う課題について学べるため、どんな人の役に立てるのかがわかり、それにやりがいを感じられるかどうかも見えてくるでしょう。
また、他の学生と比べてどのくらい解決策を模索できるかで自分自身の適性も判断できます。
仕事のやりがいを知りたい人や自分の適性を知りたい人におすすめです。
現場を体験
社員に混ざって実際の業務を行うインターンシップです。
企業に通って業務を行うので「入社したらどんな感じなのか」という実感が得られます。
興味がある仕事がはっきりわかっている人や、入りたい企業の目星がついている人はこのインターンシップがおすすめです。
実際にやってみて興味をもち続けられるかどうかを確かめてみてください。
②アルバイトとの違い
実際に業務を体験するタイプのインターンシップに参加する場合「アルバイトとどう違うの?」と疑問を感じる方もいるでしょう。
インターンシップとアルバイトの違いは取り組む目的にあります。
- インターンシップ:仕事内容を体験することが目的
- アルバイト:働くことで給料を得ることが目的
もちろん、アルバイトも仕事内容を体験できるものですし、インターンによっては給料が出る場合もあります。
あくまで主な目的の違いだと捉えてください。
③企業側の意図
企業は通常の業務を行いながら、わざわざ時間をとってインターンシップを開催してくれます。
なぜ企業はインターンシップを開催するのでしょうか?
企業がインターンシップを行う理由は以下2つです。
- 人材の確保:会社に馴染める学生を見つけやすい
- 認知度アップ:学生に企業の存在を知ってもらいやすい
インターンシップで会社の雰囲気に馴染んだ学生は、そのままその会社に就職するケースもあります。
会社側も人柄や仕事ぶりをすでに知っている状態ですので、採用面接においても優遇されやすいです。
また、インターンシップの募集をかけることで、今まで企業の存在を知らなかった人に見つけてもらえる可能性もあります。
企業は学生に知ってもらえないとそもそも「入社したい!」と思ってもらうこともできません。
そのため、魅力的なインターンシップを開催して学生に知ってもらおうとしているのです。
インターンシップに参加する意味・メリット
前章で企業がインターンシップを開催する理由を紹介しました。
企業にとってインターンシップは人材確保や認知度アップができるというメリットがあります。
では、学生がインターンシップに参加する意味やメリットは何でしょうか?
意味やメリットに魅力を感じる場合にはインターンシップへの参加がおすすめです。
インターンシップに参加する意味・メリットは以下5つがあります。
- 業界研究に役立つ
- 職業体験になる
- 単位認定されることもある
- そのまま採用されることもある
- 給料がもらえる
①業界研究に役立つ
インターンシップでは実際の業務を体験したり、企業の説明を聞いたりします。
その中で業界の現状についての情報も得られるでしょう。
リアルな現場の声を聞けるため、ネットで得られる情報よりも信憑性が高いです。
「調べて研究してみたけど、いまいちピンとこない」という方はインターンシップで情報の真偽を確かめてみてください。
体験して得た情報を活かして業界研究をすれば、他の学生とも差をつけられるでしょう。
②職業体験になる
実際の業務を体験できるインターンシップでは、社会人に混じって働けます。
「仕事ってこんな風にやるのか」「あ、この仕事は楽しいかもしれない」とさまざまな発見ができるでしょう。
何に対しても言えることですが、想像することと実際に体験してみることでは得られる情報の質がまるで違います。
体験してみることで意外な仕事に魅力を感じるかもしれません。
あなたが見て聞いて体験したことは、本当に向いている仕事を見つける上で非常に役立ちます。
就活で失敗したくない方はインターンシップを活用して、向いている仕事や楽しいと思える仕事を見つけにいきましょう。
③単位認定されることもある
学校の規則にもよりますが、インターンシップへの参加が単位として認められる場合もあります。
業務を経験するタイプのインターンシップは長期間のものが多く、学校を休まなければいけないこともあるからです。
あなたが通う学校においてインターンシップが単位認定されるのかどうか、確認してみてください。
④そのまま採用されることもある
すでに少し触れましたが、インターンシップにて企業の人に気に入られた場合には採用面接で有利になることもあります。
企業側も「この学生と働きたい」と思いやすいですし、学生側も「この仕事なら続けられそう」と感じられるからです。
狙っている企業がある場合には、インターンシップを活用して就活を有利にしてみるとよいでしょう。
⑤給料がもらえる
インターンシップで実際の業務を行う場合、学生にも給料が支払われることもあります。
拘束時間が長いインターンシップでは給料がもらえるケースが多いです。
インターンシップと給料については以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方は参考にしてみてくださいね。
インターンシップの期間
インターンシップによって開催期間が異なります。
- 1日
- 短期:1週間〜1ヶ月
- 長期:1ヶ月以上
見学や説明だけである場合には1日のみのインターンシップが多いです。
課題を行うものや実際の業務を行うインターンシップは短期や長期になります。
短期や長期のインターンシップに参加する場合には、学校を休む必要はあるか、卒業に必要な単位は取れるかを確認しましょう。
また、体験内容の濃さを考えると、就活を有利にしたい場合には長期インターンシップがおすすめです。
実際の業務を体験できるとしても、1ヶ月ほどの短期では「何年も継続できるかどうか」の判断が難しいでしょう。
「志望したい」と考えている企業がある場合には、長期のインターンシップへ参加することを検討してみてください。
長期のインターンシップについては以下の記事で詳しく解説していますので、興味がある方は併せて読むことをおすすめします。
インターンシップの募集
インターンシップに参加する意味やメリットに魅力を感じた方もいるでしょう。
参加するために理解しておくべきインターンシップの募集について、以下2点を紹介していきます。
- 募集はいつから
- 選考方法
①募集はいつから
結論から言うと、インターンシップに明確な募集開始時期はありません。
ほとんどの場合には随時募集している形ですので「参加してみたい!」と感じたタイミングで調べてみましょう。
ただ、短期インターンシップにおいては学生が参加しやすいように、夏休みや冬休み前の募集が多い傾向にあります。
学校を休まずとも参加できるので、とくに時期にこだわりがない場合には長期休みを活用するとよいでしょう。
②選考方法
インターンシップへの応募者が多い場合には、選考が行われることもあります。
選考方法は面接や試験など企業によって異なるので、参加する場合にはよく確認しておきましょう。
人気の高い企業は倍率が高く、インターンシップへの参加も難しいです。
倍率が高い企業ばかり応募すると、選考に受からなかった場合に参加できるインターンシップがなくなってしまいます。
参加する場合には倍率についても確認しておくようにしてください。
インターンシップの選考方法の1つである面接については以下の記事で解説しています。
面接対策の方法を紹介していますので、面接が必要になりそうな場合には参考にしてみてくださいね。
インターンシップへの参加方法
続いてインターンシップへの参加方法を紹介していきます。
- 探し方
- 選び方
- 参加方法
①探し方
インターンシップの情報は以下の方法で探せます。
- 学校のキャリアセンター
- OBやOGからの紹介
- 就活メディアや求人サイト(リクナビ・indeedなど)
- 企業の公式サイト
募集人数が少ない企業についてはインターネットに情報が載っていないケースもあります。
学校やOB・OGからの紹介から探す方が見つけやすいかもしれません。
また、目当ての企業が決まっているのであれば、企業の公式サイトで確認するとすぐに情報を見つけられます。
②選び方
インターンシップを選ぶ際には以下4つのポイントをもとに考えてみてください。
- 業界:興味をもてるか
- 職種:やりたいと思えるか
- 実施期間:学業との両立ができるか、他のインターンと被っていないか
- 内容:魅力を感じる内容であるか
もちろん、1日や短期のインターンシップであればあまり興味のないものへ参加するのもよいです。
参加することで意外な発見をするかもしれませんよ。
ただ、興味をもてないことに時間を使うのはもったいないので、できるだけ興味のあるものを優先してくださいね。
③参加方法
参加したいインターンシップが見つかったら、参加申し込みをしましょう。
参加申し込みの手続きは募集を見つけた方法によって異なります。
- キャリアセンター:職員に参加したいと伝える
- OBやOGの紹介:先輩に企業とつないでもらう
- 就活メディアなど:サイトから申し込みをする
- 企業の公式サイト:サイトから申し込みをする
どの方法も指示に沿って申し込みしていけば問題ありません。
申し込みに必要になるものとしては以下2つがあります。
- 履歴書
- エントリーシート
書類が必要ないケースもありますし、企業によってフォーマットが違う可能性もあるので募集文をよく確認するようにしてください。
インターンシップに参加するときのマナー
応募して選考に受かったらいよいよインターンシップの始まりです。
インターンシップに参加する場合には、ビジネスマナーに注意しましょう。具体的には以下2点です。
- 言葉遣いや挨拶
- 服装など身だしなみ
言葉遣いについては敬語を正しく使うことを意識してください。尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分けも大切です。
また、身だしなみにも気を配ってください。とくに服装は状況に合わせたものを選びましょう。
「スーツで行くべき?私服でいいの?」という疑問をもった方は、以下の記事を読んでみてください。
注意した方が良いインターンシップ
インターンシップは学生にも企業にもメリットがあるものです。
しかし、残念なことに、インターンシップを悪用して学生の労働力を搾取するようなブラックなものあります。
「パワハラやセクハラかもしれない」「あまりに業務がつらすぎる」という場合には、キャリアセンターや労働基準監督署へ相談するようにしてください。
また、実際の業務を行うタイプのインターンシップでは、給料が発生する仕組みになっています。
「給料が支払われない、給料が最低賃金よりも低い」という場合も相談するようにしてくださいね。
まとめ
インターンシップについて網羅的に紹介しました。
インターンシップに参加することで仕事に対する理解が進み、あなたに合った仕事を見つけやすくなります。
採用に有利になるケースもありますので、就活をうまく進めたい方はぜひ参加しましょう。
そして、参加した後は必ず振り返りを行ってください。振り返りを行うことでより学びが深まるからです。
インターンシップへ参加する前に「〇〇を学ぶ」などという目的を明らかにしておくとよいでしょう。
面接がある場合には参加目的を聞かれることもあります。学びのためにも選考のためにも目的を決めておいて損はありません。
この記事を参考にしながら、インターンシップに参加して就活に向けて経験を積んでみてくださいね。
また、実際にインターンシップへの参加が決まったら、持ち物についても確認しておきましょう。
持ち物については以下の記事で紹介していますので、併せて読んでみてくださいね。