【人材業界:図解で3分解説】向いている学生の特徴とは?実際の仕事内容や今後の動向、企業ランキングも紹介

作成日:
2022-01-13
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はじめに

就職活動を始めるとまず初めにお世話になるのがリクナビやマイナビですね。

このように人の就業をサポートしたり組織を改善する仕事を人材業界と呼びます。

学生だとアルバイトを探すくらいしか接点がないのですが今伸びている注目の業界の1つです。

なぜ労働人口が減少する日本において人材の市場が拡大するのか。人材業界が大きく動こうとしている理由とは。

人材業界の社会的役割や今後の動向、向いている学生の特徴等を解説していきます。

人材業界を志望していなかった人も人材業界の研究を進めてきた方にも、学びになる内容が多くあるかと思います。

是非最後までご覧ください。

業界研究をする前に

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人材業界について業界研究を進めるにあたって業界研究を何のためにやるのか、目的を明確にしていきましょう。

業界研究は業界の情報を集めることが目的ではありません。

自己分析の結果と業界の情報を照らし合わせることで、自分の性格や特徴にあった業界なのかどうかを考えられるようになります。

そして入社後のミスマッチを防ぐことが業界研究の正しい目的です。

この記事を読むときは人材業界について理解を深めつつ「本当に自分に合う業界・仕事なのか」を常に思い描きながら読んでみてください。

ちなみに業界研究を始めたばかりの人ややり方がよく分からないという人は、こちらの記事も合わせて読んでみてくださいね。

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業界研究の目的を正しく理解したうえで、人材業界は自分が活躍できそうなフィールドなのか見極められるようにしましょう。

人材業界とは

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人材業界は人に関係するビジネス全体を表す非常に広範囲な業界です。

例えば学生の皆さんがお世話になるアルバイト検索も人材業界です。

人材業界を大きく分けると以下の3つになります。

  1. マッチング
  2. コンサルティング
  3. 人事システム

「マッチング」は人を採用したい会社と働きたい人を結びつける役割です。

広告を出したり人材を派遣したり、エージェントと呼ばれる人が優秀な人材をスカウトしたりします。

常に様々な人とコミュニケーションをとり、情報をつなげていく仕事ですので、営業が多く活躍する仕事になります。

「コンサルティング」は企業の研修を一緒に作ったり評価制度や組織設計をします。

専門的な知識や経験をもとに価値を提供するにはクライアントの内部に深く入り込む必要があります。

様々な企業の事例を研究し生かすので営業力とリサーチ力が大切な職業です。

「人事システム」は近年重要性が高まっています。人材をいかに適材適所で活躍してもらうかによって会社のパフォーマンスが大きく変わるためです。

システムを提供することやシステムを有効活用するためのメソッドの提供を行うため、システムに対する理解と論理的な思考力が必要です。

人材業界の概要

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大手の人材企業は「マッチング」の領域全てをカバーしています。顧客企業は様々な人材のニーズを持ちますので多様なサービスを提供できると価値を提供しやすいからです。

人材紹介業

人材紹介業は企業が不足する人員を探す際にその企業に代わって「代理人=エージェント」として人材を探すサービスです。

企業側が欲しい人材像が具体的に定まっている際に利用します。

求人広告だと広告を掲載した時に料金を払う必要がありますし、候補者が全く集まらない可能性もあります。

人材紹介は入社が決まったら料金が発生する成功報酬型がほとんどですので、候補者がいない場合はお金がかからず利用しやすいのです。

少ない人数を採用したい、ハイレベルな人材を1名だけほしいときに活用されます。

求人広告

新卒採用であればリクナビマイナビ、転職用でしたらリクナビNEXTdodaen転職等が代表的です。

最近ではIndeedのような新しい広告媒体も登場しています。広く候補者を募りたいときに企業が広告料を支払って求人広告を掲載します。

広くポジションを募集したい時や多くの人数を採用したい会社が使用するものです。

人材派遣業

人材派遣は派遣会社が雇用主となり顧客企業が必要とする人員を必要な期間、必要な人数派遣する形です。

なぜ派遣が重宝されるのか。

働く側からすると派遣された会社があまり居心地が良くないと感じれば比較的容易に派遣先を変更できます。

企業は正社員だと正当な理由なしに解雇できませんが、派遣だと業績が悪化したりプロジェクトが終了した時点で派遣契約を終了できます。

派遣される側も派遣を受ける企業側もこうした柔軟性をメリットと感じ市場が拡大してきました。

しかし最近では派遣社員の雇用の安定性が問題視されており、今後は注視が必要です。

人材コンサルティング

人材コンサルティング会社は幅広く会社が抱える人材の問題に向き合います。

研修を一緒に作成したり組織設計をしたりと人事のプロとして顧客企業に向き合います。

特定の人のスキルや経験が大切な仕事ですので大きな会社になりづらく新卒では採用が少ないのが特長です。

リクルートマネジメントソリューションズやリンクアンドモチベーションが日本では数少ない大手となります。

人事システム

人事システムは元々は社員の給料支払いや社会保険関連を管理するシステムでした。

最近は人材活用のためにシステムを有効活用したいというニーズが高まっています。

人事システムを提供する会社がそのシステムをいかに活用するかをコンサルティングするケースもあります。

コンサルティング会社が人材活用のための専門のシステムを開発する等、システム会社とコンサルティングの垣根がなくなりつつあります。

人材業界の基礎知識

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ここまで人材業界の概要についてご覧いただきました。

ここからは人材業界を志望する方には必ず認識しておいていただきたい基礎知識を3つお伝えします。

1.人材業界の市場規模

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出所:矢野経済研究所ホームページよりシューブン編集部作成

日本の人材業界の市場は約7兆円です。

直近はコロナの状況によって市場は拡大していませんがその前までは堅調に右肩上がりに推移してきました。

近年日本でも転職することが当たり前になりました。またコロナによって働き方も多様化しています。

企業の人材の獲得競争はより熾烈になり人材業界の市場は今後も拡大が見込まれています。

2.参入が容易な業界

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人材業界の特徴の1つは新規参入が容易であり中小事業者が数多く存在することです。

特にマッチングのサービスをする場合は初期に工場を作る等の投資がいりませんよね。

人が足りない企業の情報と就職・転職したい人の情報をマッチングさせるだけですので、比較的容易に事業参入ができます。

大手ではなくとも実力のある会社が多く存在しますので、人材業界を志望する際は大手だけでなく幅広く企業を探すことが大切です。

3.営業がすべての基本

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人材業界はマッチングにしてもコンサルティングにしても顧客企業ありきのビジネスです。

まずはクライアントを捕まえる営業力が基礎的な力として必要となります。

人材業界に勤めるのであれば営業をしっかりできるようになる、という覚悟をもって入社したほうがいいでしょう。

人材業界の売上高ランキング

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出所:各社ホームページよりシューブン編集部作成

こちらは人材業界の売上高ランキングです。

派遣の売上が大きいため、派遣を強みにしている会社が上にきます。

ここに記載はされませんが、売上自体は小さいのですが力のある事業者がたくさんいる、というのが人材業界の特徴です。

人材業界の現状と今後の動向

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ここからは人材業界の現状と今後の動向を解説します。

特に今後の動向については必要な人材やスキルが変化する可能性もありますのでよく理解しておいてください。

現状

まず人材業界の現状で把握しておいていただきたいことを3点お伝えします。

1.転職が当たり前の時代に

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出所:総務省統計局データよりシューブン編集部作成

先ほども市場規模でご覧いただいた通り人材市場は基本的に右肩上がりに成長をしている業界です。

総務省の統計によると2019年には年間の転職者数が過去最多となりました。1社で終身雇用の時代は終わり転職が当たり前の時代となります。

転職者が多くなると転職する際の人材紹介業も仕事が増えます。

また入社後に様々なバックグラウンドの人を束ねるための研修が必要となりますので、コンサルティングも伸びるでしょう。

2.HR techの乱立

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近年はHuman resource × TechnologyでHR techとよく言われます。

転職しようとしている人にエージェントに替わってAIが仕事を紹介してくれます。

またコンサルティング業ではVR機器を使って研修の時間をより有効に活用する等が取り組まれています。

多くの事業者が試行錯誤で幅広くサービスを開発しており、今後こうしたHR techサービスの活用が進んでいきます。

3.リクルート、パーソルの2強体制

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日本の人材市場はリクルートパーソルが非常に大きな事業者として存在しています。

人材紹介、採用広告、人材派遣、いずれも2社が業界トップシェアを握っています。

この2社から独立して小さな人材派遣会社を始める人も多くいます。まず人材業界に就職を志すのであればこの2つは外せない存在になるかと思います。

今後の動向

次に今後の動向についてこちらも3点お伝えします。

1.People analyticsの進展

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聞き慣れないと思いますが最近人材業界でよく聞くキーワードの一つがピープルアナリティクスです。

米国のGoogleが少し前に「work rules」という本を出版しました。

Googleは今まで感覚的に行っていた人事業務を定量化しており人材業界や企業の人事部に大きな衝撃を与えました。

例えば面接は4回以上やっても入社後の活躍度合いは変わらないといったものです。

活躍するチームや活躍する人材はどのような特徴があるのか、今後データサイエンスの力によってより詳細に分析がされていくことでしょう。

2.市場の拡大に合わせ営業強化

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データサイエンスのような先進的な技術をとりいれつつも昔ながらの営業も大切です。

企業の人材採用意欲はより高まることが予想されています。

より多くの企業が採用ニーズを持ちますがその情報を集めるのはやはり営業です。

企業の採用ニーズと求職者の情報をいかに集めるか、効率よくマッチングできるかは営業の腕の見せ所です。今後より営業の力が重宝されるようになるでしょう。

3.人材市場の透明化が進む

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HR techにより今まで見えなかったものが見えるようになってきました。

ビズリーチというサービスは人材紹介に携わるエージェント個人の評判を数値化しました。

先に触れた通り人材紹介業界には小さな事業者が多くあります。求職者からすると誰を信頼していいかわかりづらいです。

それをビズリーチが定量化したことでより良い人材エージェントが支持される仕組みができました。

また、転職をしたい人も同様でリファレンスサービスというのが最近増加しています。

人材を募集する企業は目の前にいる候補者を面接と過去の仕事の実績から評価します。しかし仕事の実績が本当なのかわかりません。

転職前の会社での評判を入手し本当に活躍できる人なのかを知りたいですよね。

これをリファレンスサービスが可能にしています。HR techにより市場の透明化が進められています。

仕事内容

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人材業界の概要や今後の動向について理解は深まりましたでしょうか。

ここからは実際に人材業界での具体的な仕事内容をお伝えしていきます。

求人広告営業

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大企業から中堅中小企業まで幅広く担当をします。

自社の広告媒体に掲載をしないか営業をかけていきます。

自社内にクリエイティブ担当がおり、掲載する記事や写真も一緒に作成します。顧客が自社の媒体に掲載して結果を出せないと次のリピートに繋がりません。

営業で顧客を獲得するだけでなく、顧客が採用を成功できるようにフォローをします。

エージェント業務

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エージェント業務はクライアント企業の不足しているポジションに対し、ふさわしい求職者を紹介する仕事です。

クライアント企業の組織文化を理解しポジションに求められるスキルや人柄を理解できるかがポイントです。

エージェントは営業力も必要でありつつ求職者のキャリアを一緒に考えるキャリアコンサルタントのような役割も求められます。

派遣管理

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派遣会社もクライアント企業のニーズに沿った人を紹介し派遣をします。

大きく異なるのは派遣される人は派遣会社の社員であるということです。

この派遣社員がクライアント先に順応できるようにサポートが欠かせません。

クライアント企業にも派遣社員が期待通りの活躍をしているかフォローをし企業と社員の双方から信頼を勝ち取る必要があります。

人材コンサルティング

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コンサルティングは企業の課題に対して様々な解決策を提示することが求められます。

どのような人を採用すべきかもっと明確にしたい、評価精度を見直したい等多くのニーズがあります。

企業にも人事部があるので人事部がやればいいのでは、と思われるかもしれません。

人事の分野は特に「正解」がないため社内で何か施策を進めようとすると説得が難しいものです。

人事部は「専門家に相談して決めた」と言うことで人事の進めようとする施策に権威付けができます。

だからこそコンサルタントには高いレベルのアウトプットを求められます。

人事システム提供

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限られた経営資源である人材をより有効活用する動きが各社で高まっています。

システムで各社員の経歴やスキルを把握し適材適所を実現したい、というタレントマネジメントと呼ばれるものです。

導入したシステムを有効に運用するためのサポートやコンサルティングの仕事が増えています。

データサイエンティスト

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最近のHR techやピープルアナリティクスの流れを受け、人材業界に多くデータサイエンティストが勤務するようになりました。

自社の新しいサービスを開発するのにも従事しますしコンサルタントと一緒に顧客企業のデータ分析にも携わります。

人材業界に向いている学生

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具体的な仕事を見てきましたが、ここで人材業界に向いている人の特徴を3つ紹介したいと思います。

  1. チャレンジ精神がある
  2. 一人一人に合わせた対応ができる
  3. リサーチがうまい

まず基本的に人材業界に入ると営業が必須です。

高い目標だからこそチャレンジする価値があるという心構えがあるといいでしょう。

営業にしてもエージェントにしてもクライアントや求職者と向き合います。

企業も求職者も状況は異なりますから全てが個別対応になります。

企業側は社運をかけた採用かもしれませんし求職者の方も人生をかけて転職します。

大切な仕事という自覚を持って丁寧に接し続けられる人が向いているかと思います。

最後はリサーチ力についてです。企業が本当に求めている人材のリサーチも必要です。求職者のリサーチ能力次第で営業成績にも差が出るでしょう。

コンサルタントであれば日進月歩で進化する技術やサービスにしっかりと情報網を張り巡らせなければなりません。

世の中の動きに目を配り絶えずリサーチをする姿勢が求められます。

まとめ

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人材業界の業界研究を行ってまいりました。

市場は拡大していきますし新しいテクノロジーが次々に誕生する刺激的な業界だと思います。

さらに最先端のテクノロジーをビジネスに適用しながらも昔ながらの営業力が求められる稀な環境となります。

どの会社でも通用する営業力をつけて自分の足で独り立ちしたいと考えてらっしゃる人にはいい仕事ではないでしょうか。

ちなみに本サイトでは、人材業界以外にも様々な業界について解説しています。

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