インターンは『行動力のある人間の吹き溜り』コミュ障の塊だった私を劇的に変えてくれた環境
◎大学 : 法政大学 経済学部
◎学年 : 3年生
◎名前 : 平磯 柊
インターンシップを始める前の自分
一言で言うなら物静かで人とあまり関わらない人です。
イメージで言うと中学校でクラスに一人くらいいるような、休み時間も帰りも単独行動しているような人でした。
人との会話自体も話すタイミングがかぶる、ボソボソ喋る、表情が変化しないので何考えているか分かりにくかったでしょう。
そのため、コミュニケーション能力が著しく低かったです。
そのような私であったため、人と話す能力が不足している人間でした。
価値観の面では世の中露骨で自己中心的な人間しかいないと考えていました。
具体的にいうと過去の私のような人達の見ている世界は物凄く視野が狭く短絡的な人間が多いということです。
そのため自分のお金がなくなるので、後輩に奢ることはもちろんありません。
それに、割り勘になったら1円単位で割るなど、とても心が狭くて自分のことばかりの人間でした。
会話は話のネタがないので自慢から入るのが基本ですし、「それをやったら嫌われてしまう」と思うような事をする人間が多いです。
そしてそれが普通の文化で暮らしていたのです。
インターンシップを始めたきっかけ
インターンシップを始めた理由は大きく分けて2つあります。
1つ目は有給インターンシップをやることでアルバイト代わりにお金を稼ぎつつスキルを身につけられるからです。
というのも、YouTubeの何らかの動画で有給インターンシップの存在を知りました。
その動画によると「インターンシップでもアルバイトと同じくらい給料は出るらしい」と解説されていました。
それであれば、ただお金稼ぎをするよりかはスキルを身につけたほうが得だと思い、参加を考え始めたのです。
2つ目は環境を変えるためです。
大学では周りの人間環境が色々とありすぎたのでそれを改善するために参加しました。
ちなみに私が通っていた高校は偏差値40くらいでした。
しかし、勉強を物凄く頑張って国立大学に進学したのです。
高校の時は周りの人間はつまらない自己中心的な人達ばかりで何をするにも無気力と感じることが多かったです。
なので、私はそれが嫌で無我夢中に勉強をして国立大学を選びました。
国立大学を選んだ理由は2点あります。
1つ目は、偏差値の高い大学の文化祭は凄く盛り上がってると聞いたからです。
めんどくさがりの無気力な人達ばかりの環境では無いと思っていたからというのもあります。
しかし、結果としては高校のときの方が「まだよかったな」と思うくらいの環境でした。
正直周りの方とあまり関わりたいとは思わなかった為、別のところでコミュニティに入り、友達を作ろうと考えました。
その一つとして始めようと思ったのがインターンシップです。
インターンシップを通じてどんな風に成長したか
考え方の面では結果を出すことを意識するようになりました。
実は塾講師のアルバイトもしています。
大学一年生の時からやっていますが一度事情があり、辞めさせていただきましたが最近再開しました。
一年生のときは「授業をちゃんとできればいいや」くらいしか考えていませんでした。
しかし、塾はテストの点数をあげるのが仕事です。
今は授業をしっかり進行するのは当然として、「どうやったら点数を伸ばすことができるか」というのを自然に意識できています。
そのため、過去の自分と比較した時に意識が大幅に変わったと実感しています。
スキル面では単純に人と喋れるようになりました。
説明するとが難しいのですが大きく分けて3つ改善できた部分があります。
1つ目は、ハッキリと喋ることができるようになったことです。
以前の私は聞き返されるのが7割ぐらいでしたが、今はほぼなくなったと思います。
2つ目は、話すタイミングが被ることなく会話ができるようになったことです。
恐らく会話の間の取り方が身についたのだと思います。
もしくは表情がハッキリするようになった為、相手が話しやすくなったのかもしれません。
3つ目は、共感と相槌などの受けを意識できるようになったことです。
以前までは相手の話を聞いている中で、うまく会話に反応できない状態だったのです。
しかし、今では反応できるようになったと実感しております。
成長できた理由・要因は?
私が参加しているインターンシップ内では結果を追い求めるのは当たり前という空気があります。
私の頭には元々結果を出すという概念が存在しませんでした。
ですが、インターンシップにのめり込んでいく中で、そういったマインドがすり込まれたのだと思います。
その結果、「出来る人間になりたければ結果を出して当たり前」という発想になりました。
また、対話能力は営業練習のロールプレイングと実践の両方で見につけました。
営業は話せないと仕事になりませんし、伝えられないと成果には繋がりません。
なので、ロールプレイングの際は「どうすればお客様に伝わりやすくなるか?」といった視点で伝える練習をします。
間の取り方、表情の作り方、共感の仕方など先輩からフィードバックを受けつつ練習しました。
実践は一日に30〜40人くらいです。
この人数のお客様とインターンシップに行くたび話すので、対話能力が低すぎて変な空気になってしまったら流石にメンタルが持ちません。
そのため、フィードバックを元に改善を目指した結果、お客様と対等に会話が出来るようになりました。
これから挑戦したい事
私がこれから挑戦したいことは2点あります。
1つ目は、自分独自の教育カリキュラムを作り、中高生の思考力を養いたいです。
内容に関しましては、その時々で面白そうなものにしますが、思考力を養うといった内容になるでしょう。
今までの経験や知識も踏まえて自分がどれくらいできるのか結果を求めて試してみたいところです。
なぜ教育かというと人間が面白いからですね。
単純に面白いですし、それに変化を加えるとさらに面白くなる気がします。
2つ目は、更にたくさんの人と交流をしてみたいです。
会話力も勿論ですが、インターンシップ先の先輩方の懇切丁寧な指導によって見た目もだいぶ良くなりました。
寝癖すら直せない自分でしたが、髪のセットができるようになり、在庫処分セールの服を適当に着たダサい貧乏スタイルも脱却しました。
その為、インターンシップに入ってから見た目も中身も別人になった私が、どのくらい沢山の人と深く関われるのかを試してみたいです。
私にとってインターンシップとは
どういった環境かは場所によって変わるとは思います。
ですが、ただ一つ言えるのは無気力人間の出現率はかなり低くなるということでしょう。
現在インターンシップは1day、選考直結の短期インターンシップも含めて6割程度行っています。
普通の就活をするなら選考直結が狙い目で会社説明会代わりや興味本位で楽そうな1dayに行く人が多数派だと思います。
そして長期でかつ、就活とも直接関係がないのが長期インターンシップです。
なので、自分にとって確実に有利になることすらしない無気力人間はもちろん、必要最低限しかしない人間も構造的には来れない環境になっています。
裏を返せば行動力のある人間の吹き溜りになると言えるでしょう。
そして、人は環境の影響を色濃く受ける生き物です。
大学生活がつまらない人も周りの環境が影響している可能性が非常に高いと言えるでしょう。
そういった人や大学生活がつまらない人こそやってみたほうがいいと思います。
雰囲気が合うかは別としても普段会うはずのない行動力の高い人から、未知の刺激が得られるのは間違いないです。
少なくとも私が経験したインターンシップはとても良い環境でした。