【ハードウェア業界:図解で3分解説】どんな仕事をやる?向いている学生や今後の動向、企業ランキングも紹介
はじめに
皆様はハードウェアと聞くと何をイメージしますでしょうか?
スマホやパソコンなどが馴染み深くハードウェアを持っていない人が多くないくらいに浸透しています。
浸透してはいますがその内情や詳しい仕事内容についてはイメージがあまり浮かばない人も少なくありません。
本記事ではハードウェア業界について仕事内容や概要、向いている学生の特徴まで紹介していきます。
業界研究をする前に
ハードウェア業界の業界研究を始める前にまずは業界研究の目的を理解することが重要なのでこちらでは業界研究の目的を確認します。
業界研究の目的は、自分に合う業界かを見極めて就職後のミスマッチを防ぐことです。
そのためただ業界の知識を集めるだけでは自分に合う業界化を見極めるのには不十分になります。
なので目的を意識したうえで業界研究することが重要なのです。
ただ業界研究を初めて行う人はやり方に不安があるかと思います。
そこで業界研究のやり方について学びたい人向けに本サイトでは以下のような記事を出しているので参考にしてみてください。
ハードウェア業界とは
皆様はハードウェアが一体どんなものかご存知でしょうか?
ハードウェアとはPCやスマホ、周辺機器(プリンターやマウス、ゲームなど)といった機械や装置、設備のことです。
ハードウェア業界ではそんなハードウェアの設計、開発、販売を行います。
こちらではそんなハードウェア業界の概要や基礎知識、売上高ランキングを紹介していきます。
ハードウェア業界の概要
ハードウェア業界は簡単に言うと「パソコンやスマホ等の形ある機械や装置、設備を販売する業界」です。
主なハードウェアとして上図のパソコン(一般・サーバー)、パソコン周辺機器、タブレットなどが代表的なものになります。
1.パソコン(一般)
ハードウェア業界にて皆様にとって身近なものが一般向けパソコンとなります。
一般向けパソコンとしては国内ではNECや東芝などがあり、国外ではLenovoなどが有名です。
昨今では技術も発展しタッチパネル式のノートパソコンや薄型端末などが普及しています。
2.パソコン(サーバー)
サーバーはWEBサーバーやファイルサーバーといったホームページ上の情報を格納する場所のことです。
ハードウェア業界にはサーバーという危機はなくサーバーとはそんな膨大な情報を利用できる高性能な機器のことを指します。
サーバーの販売対象の多くが企業や政府、金融機関などです。
サーバーコンピュータの販売元としては富士通や日立製作所があげられます。
3.パソコン周辺機器
パソコン周辺機器としてはパソコンにつながる様々な機器が挙げられます。
例えばキーボードやマウス、ディスプレイ、スキャナーなどがパソコン周辺機器として数えられます。
パソコン周辺機器を販売している企業としてはBUFFALOやELECOMなどが挙げられます。
4.スマホ・タブレット
スマホ・タブレットの販売市場はハードウェア業界内でも昨今急激に成長してきています。
特にスマホは世界中に普及しており多くのビジネスでも利用されるハードウェアとなったのです。
ハードウェア業界内でも多くの企業がスマホ・タブレット製造に乗り出しておりますが国外企業が高いシェアを誇っています。
国内でいうとパナソニックやSonyをはじめこちらの章で例に出したほとんどの企業が参入しています。
ハードウェア業界の基礎知識
ハードウェア業界はこれまで顧客に対してハードウェアを単体で販売するというビジネスモデルを採用してきました。
しかし近年になって国外の企業を中心に「SaaS Plus a Box」というビジネスモデルを採用する動きが高まっています。
これは従来の顧客にハードウェアを単体で販売するだけで完結するのではなく、その後もサービスを継続課金で利用させて利益を得るモデルです。
このモデルの一例としてアップルのiPhone等のハードウェア販売とAppStoreでの課金で収入を得るモデルがあげられます。
ただこのモデルはまだ完全に国内のハードウェア業界に浸透しているわけではありません。
そのため今後の業界の発展のためにもハードウェア業界は「SaaS Plus a Box」モデルへの適応が求められてきます。
ハードウェア業界の売上高ランキング
こちらではハードウェア業界の売上高を紹介していきます。
売上高ランキングは上位の多くが一度は聞いたことがある会社があるのではないでしょうか。
上位3社である日立製作所やソニー、パナソニックがハードウェア業界内でも特に売上高が高いです。
ハードウェア業界の現状と今後の動向
業界研究においてその業界の現状や今後の動向を知ることはとても重要なことです。
こちらではハードウェア業界の現状と今後の動向について紹介していきます。
現状
こちらではハードウェア業界の現状や課題について紹介していきます。
1.市場規模
国内ハードウェア業界の市場規模は現在横ばいの傾向にあります。
特に2015年の国内ハードウェア市場規模は6兆4,268億円で前年比はマイナスでした。
これはハードウェアの買い替え時期に当たることでマイナスになったとされますがそれ以上に国外ハードウェア企業の台頭が大きな要因となりました。
例えばアメリカのAppleはハードウェアの世界市場にてトップシェアをほこっています。
またアジア圏においてはサムスンやファーウェイ等の安価で値段に比較しても性能の良いものが売れ始めているのです。
ハードウェアの何度も買い替えるものではない特性と国外ハードウェア企業の台頭によって国内ハードウェア企業の変革が必要とされるのです。
2.人材不足
ハードウェア業界はじめとしたIT業界は今人材不足に悩まされています。
特にハードウェア業界は専門的な知識を求められるためプログラミング未学習の人が就職するのは難しいです。
更にハードウェア業界の主要言語は今のトレンドであるPythonやRubyではなくハードウェア操作に適した言語を使用する必要があります。
以上の理由からハードウェア業界は特に技術者の人材が不足しているといえるのです。
今後の動向
こちらではハードウェア業界の今後の動向について紹介していきます。
1.IoT
IoTは「Itnternet of Things」の略で日本語で「モノのインターネット」という意味があります。
IoTはモノにインターネット機能を付加する技術のことです。
IoT技術によってコンピューター以外の家電や機械などに対してハードウェア開発が行われるようになりました。
そのためIoT技術を組み込む媒体もまだまだ多くあるためハードウェア業界は成長していくことが考えられます。
2.ソフトウェアの発展
IT業界の中でもソフトウェアの開発は特に人気が高く毎年新しいソフトやアップデートが来ています。
昨今で言うとWindows7の停止などが記憶に新しいことでしょう。
今後もどんどんソフトウェアが発達していくことが考えられますがそのソフトウェアを利用するために必要なのがハードウェアです。
様々な業界でソフトウェア需要が高まることでそれを利用するためのハードウェアに対する需要も高まります。
そのため停滞気味と称されるハードウェア業界ですが技術とソフトウェアの発展によって今後もどんどん成長していくことが考えられます。
3.AI技術の発展
AI技術の発展はハードウェア業界をはじめとしたIT業界全体で大きな注目を集めています。
AIはソフトウェアのイメージが強いですが、AIを稼働させるのもハードウェアになるためハードウェアのスペックが重要になってきます。
特にAIは処理能力が高いハードウェアが必要でかつ発生する熱にも考慮しないといけないのです。
現状AIを完璧に動作しうるハードウェアの開発はまだ難しいためAI技術の発展に伴ってハードウェア業界も技術的に発展していくと予想されます。
4.5G
昨今日本で5Gのサービスが始まりました。5Gとは「第5世代移動通信システム」のことでインターネット速度が10倍以上になるといわれています。
それに伴って通信速度の速さを活かしたアプリケーションが開発され始めています。
そのためそのソフトウェアに耐えうるハードウェアの開発の必要が出てきました。
ハードウェア業界の仕事内容
業界研究を行う場合、業界の仕事内容について理解することはとても重要です。
こちらではハードウェア業界の主な仕事内容について紹介していきます。
1.ハードウェアエンジニア
ハードウェアエンジニアはコンピュータやスマホ等の通信回路や電子機器の設計を行います。
ハードウェアエンジニアは担当分野によっては機械全般まで及ぶため幅広い専門的な知識が必要になるのです。
また顧客への説明を行う機会があるため伝える力も重要になってきます。
2.組み込み系エンジニア
組み込み系エンジニアはハードウェアに組み込まれるシステムの開発や設計を行います。
組み込み系システムの多くはシンプルなものが多いですがその分エラーを起こさないことが重要です。
組み込み系エンジニアを目指す場合はエラーを出さないためにあらゆる状況を想定したプログラミングを行う必要があります。
組み込み系エンジニアを目指す場合はC言語またはC++、アセンブリという言語を用いることが多いでしょう。
そのためハードウェア業界を目指すうえで以上の言語について勉強しておくことがおすすめです。
3.セールスエンジニア
セールスエンジニアはハードウェア業界における営業職に当たる仕事です。
営業職とは言っても技術職としての側面も持ち自社の製品を販売元に説明するための知識が重要になります。
ハードウェア業界に向いている学生
最後にハードウェア業界に向いている学生の特徴について紹介していきます。
自分に当てはまるものやないものがあればそれらを磨いていきましょう。
1.ミスをしない
ハードウェア業界の商品のほとんどが形あるパソコンやスマホといった電子機器になります。
形がないソフトウェアと違いエラーなどが生じた場合にそれらを改善することはとても大変です。
そのため納品に当たってはミスやエラーが起きないことを前提になります。
ハードウェアの開発を行う際にはミスをしないためにあらゆるパターンでのテストを行いミスをなくしていく必要があります。
ミスをしないための行動や見方が出来ることが重要な特徴になります。
2.新しいスキルをどんどん学ぶ
ハードウェア業界のプログラミング言語は基本的に同じなのですが、技術の発展とともにその技術に合わせたハードウェアを開発する必要があります。
その際に新技術に対して学ぶ姿勢がとても大切になってきます。
またIoTの影響で様々な業界のものがハードウェア化するようになるため業界の知識についても学ぶことが重要です。
新しいスキルをどんどん学ぶ姿勢は今後広く発展していくことが予測されるハードウェア業界において必要になってくる特徴といえます。
3.問題を見つけ出す
ミスをしないことにつながりますが問題を見つけ出す力はハードウェア業界はじめとしたIT業界でとても重要な力です。
開発したハードウェアの問題点を発見するだけでなく新たな技術に対する既存のハードウェアとの親和性などに問題がないかを確認します。
現状の問題点からアップデートや新しいハードウェアの企画、開発につながっていきます。
そのため問題を見つけ出す力はとても重要な力といえるでしょう。
4.人をより良い未来へ導く
これはどの業界にも当てはまる特徴ですが人や社会をよりよくしたいと考えることはとても重要です。
特にハードウェア業界で製造されるものの多くは生活に直結するものが多くあります。
家電やパソコンなどの電子機器は現代社会においても必須に近いくらい重要なものです。
それらを開発するためにどんな機能があれば使いやすいか、どれだけ使いやすく出来るかを考える力はハードウェア開発にとても活きてくる力になります。
まとめ
本記事ではこれまででハードウェア業界について紹介してきました。
昨今のIT業界の技術の発展によってハードウェア業界も大きな発展を見せています。
特に昨今のIoTや5Gなどの技術の発展に伴い多くのハードウェア開発需要が生まれているのです。
そのため業界として発展のチャンスが多くあり、今後も新技術が生まれていくと考えるとハードウェア業界は衰退する可能性が少ないでしょう。
自分が開発に携わったものが形として全国に普及するのでやりがいはとても大きいです。
本サイトではハードウェア業界以外の業界研究をしてみたいという方向けに様々な業界研究に役立つ記事をご紹介しています。
本記事を通してハードウェア業界に興味、関心を持った人は是非ハードウェア業界を視野に入れた就職活動に取り組んでみてください。