【事業開発の仕事内容を解説】なり方や必要なスキル、向いている人とは?事業開発の1日の流れからやりがい、平均年収まで紹介
はじめに
職種研究は業界研究や自己分析を行ってから進めていくと思います。
会社だけで判断し、業務内容を確認せずに入社すると「思っていたのと違う」と感じてしまい、居心地の悪い環境となってしまうでしょう。
こちらの記事では、事業開発で仕事をするにあたり業務内容や平均年収、1日の流れなど様々な部分を説明していきます。
職種研究のやり方が分からない人は以下の記事をぜひ参考にしてください。
事業開発とは
事業開発は、今までになかった商品・サービスの開発を行うことが主な仕事です。
しかし「事業開発は激務なのか?」「どういったところに楽しみを感じられるのか?」など様々な疑問が生まれることでしょう。
以下ではそのような疑問を解消するために、仕事内容の詳細ややりがい、苦労すること、平均年収などについて紹介していきます。
事業開発は何をする?
事業開発の仕事は大きく分けて主に以下の3つとなります。
- ニーズの調査
- 事業計画の決定・設計
- 計画内容の実行
それぞれ欠かせない業務内容なので細かく見ていきましょう。
ニーズの調査
まずはじめに、手掛けていく事業の市場を把握しなければいけません。
そして、調査結果に基づいて需要の高い分野の商品・サービスなどの現状を正確かつ細かい部分まで分析します。
ここでよくある失敗例が、単なる思い付きのアイデアを後に続く手順を踏まずにそのまま始めてしまうことです。
上手くいくこともありますが稀にしか起こらないので、クライアントの求めている内容をしっかりと理解して事業をスタートさせましょう。
計画内容の決定・設計
調査を終えて方向性を定めると事業を始めるための準備期間に入ります。
ここで全くやったことのない新規事業なのか、過去に取り組んだことのある事業なのか確認しておきましょう。
前例がある場合は、そのアイデアを使えることで工程を一つ省くことができます。
さらに顧客のフィードバックを得ることで無駄な作り直しを防げるので、前もって入念に準備をすることが大事です。
計画内容の実行
調査・計画を終えるとゴールに向かって各部署で業務に取り組んでいきます。
構築をしながらビジネス上の問題分析や経営資源を効率的に配分する方法などを考えなければいけません。
さらにリリースしてからも世の中の動向を把握し、将来の展望について効率良く動く必要があります。
自社の未来を予測し、複数の対処法を用意しておく姿勢が大切です。
事業開発のやりがい
事業開発は努力して完成した製品・サービスが世の中に浸透し、多くのユーザーから良い反応を得られたときにやりがいを感じられます。
成功させるために数えきれないほどの試行錯誤をすることで、今までになかった発想力が身につくのも今後の大きな経験となるでしょう。
内容によって数年かかることは多々ありますが、そこで諦めずに続けられるかが重要です。
この達成感・充実感は失敗を何度も乗り越えた先の成功を経験できる事業開発で働く人の醍醐味ではないでしょうか。
事業開発の苦労
事業開発において上手く成功するのは1割程度もあれば良い方なので心が折れかけることも多いです。
正解がない中で0→1のアイデアを生み出すために、自分で仮説を立ててひたすら検証していく必要となります。
また、完成しても思いがけない障害が発生することで日数・予算など当初の計画通りに事が運ばないこともあるでしょう。
企業によっては土日祝や夜中の対応に追われ、プライベートの時間を削って対応しないといけません。
事業開発の平均年収
新規事業開発の全体平均年収は602万円とされています。
細かい部分を見ていくと、事業開発の業界は20代で451万円と全業界・年齢の平均年収436万円を超えているので高水準と言えるでしょう。
さらに30代になると512万円にまで上がりますが、成果や能力によって大きく変動しやすいのが特徴です。
事業開発1日の流れ
事業内容・企業・役職によって異なりますが、事業開発で勤務される方は残業が少なめとは言えないでしょう。
日々状況が変わりやすい職種なので、クライアントやチームのメンバーとの打ち合わせが多いのが特徴です。
納品前やトラブルが起こってしまったときなどは対応に追われ、どうしても労働時間が長くなってしまいます。
その反面で閑散期は定時で退社でき、定時よりも前に帰らせてくれる企業も増えているのが現状です。
どんな人が向いてる?
事業開発の仕事が向いている人の特徴は以下の3点です。
- 答えが見えない状況でも前向きでいられる
- 変化を楽しめる
- 自分で考えて動くのが好き
持ち合わせていると適性が高いと言えますのでそれぞれ見ていきましょう。
答えが見えない状況でも前向きでいられる
まだ誰も介入していない分野で、答えのないゴールへ取り組んでいけるメンタルを持っている方は向いていると言えます。
先ほどもお伝えしましたが、事業開発は仮説を実証して失敗することが当たり前の世界です。
上手くいかなくても「次やってみよう」と思えるぐらいの切り替えが必要となります。
変化を楽しめる
ずっと同じことをするのは苦手でも、日々起こる変化を楽しいと思える方は適性があるでしょう。
変化を受け入れられる人は未開拓の部分に抵抗なく挑戦できるので、必然的に新しいチャンスが舞い込んできやすいです。
昨日まで当たり前だったのが次の日になると全然違うやり方・方針になっていることは日常茶飯事で起こります。
変化を拒むより受け入れられる心持ちでいることが重要です。
自分で考えて動くのが好き
人に指示されてから動いてしまうとストレスを感じやすいため、自発的に行動することが大切です。
さらに事業開発の仕事においては、自分で動いて少しでも良いサービスを作ることが求められます。
なので、自分の意志で積極的に行動できる人が新規事業に向いていると言えるでしょう。
事業開発で求められるスキル・資格・マインド
事業開発の仕事をするにあたってこれだけは外せないというスキルやマインドについて伝えていきます。
他にも重要なものはありますが、役に立つ内容について以下で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
スキル
まずは事業開発で活躍するために必要なスキルについて紹介します。
営業力
社内外問わず円滑に事業を進めていくためには、優れたシステムである魅力をアピールしないといけません。
それが営業力であり欠かせないスキルとなります。
満を持して開発されたアプリ・システムの利用者が増えなければ、せっかくの優良事業が台無しです。
企画の段階でも理解を得られないとそもそも進めることができません。
そうならないためには、事業内容を明確にし誰にでも分かるような説明をすることが必須となります。
話すだけでなく、相手のニーズや意見を引き出してクライアントの要望を超える提案ができる営業が重要です。
マーケティング力
クライアントから取り入れた要望や外部調査をもとに、売れ続けるサービス・商品の仕組みづくりを行う際に必要となるスキルです。
開発前の市場調査から始まり、発売後も「さらに売り上げを伸ばすためにはどうすればいいのか」といったところまで戦略を練らなければいけません。
さらに、ネーミング・価格設定・他部署との連携など業務内容は多岐にわたります。
どのプロセス段階においても欠かすことのできないスキルであり、発想力が要求されるでしょう。
資格
持っておいた方が良い資格として、PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)があります。
PMPはプロジェクトマネージャーとしてスキルを有していることを証明する国際資格です。
事業計画を行うにあたってスケジュール・品質・人材管理を円滑に行え、信頼を得ることができます。
また、受験資格については以下の3つの条件を満たしている人が対象です。
- 高卒の場合:プロジェクトマネジメントを5年(60か月)以上で実務経験あり
- 大卒の場合:プロジェクトマネジメントを3年(36か月)以上で実務経験あり
- 大学院卒業の場合:プロジェクトマネジメントを2年(24か月)以上で実務経験あり
かなりの時間を費やさなければいけませんが、取得できると就職先の選択肢が広げられます。
キャリアアップにも大きく繋げられるので、人生が変わると言っても過言ではないでしょう。
マインド
上手くいかなかったことを失敗だと思わずに、学べただけでも成功と思えるかが重要です。
事業開発は思い通りにいかないことが大半なので、前向きに考えられるマインドが求められます。
次の取り組みで成功に導くには「なぜ前回は思い通りにいかなかったのだろう」と悩むことが大事なのです。
ここで気を付けたいのが、人が言っていたことやネットの少ない情報だけを鵜呑みにしないようにしましょう。
あくまでも参考なので最終的には自分が納得できるまで落とし込めないと意味がないです。
事業開発のキャリア
事業開発になるにはどうしたらよいのでしょうか?
また事業開発になった後はどのようなキャリアパスがあるのかを紹介していきます。
事業開発になるには?
- 新卒で事業開発の職に就く
- 専門学校でスキルを身につける
- 営業職からの転職
まず、新卒で事業開発の職に就く方法についてです。
ほとんどの方が未経験から応募するはずなので、未経験可(歓迎)と記載されている企業に応募していくと良いでしょう。
採用されると企業が手厚く研修をしてくれるため、実践を積んだステップアップができます。
専門学校でスキルを身につける方法は、企業が求めている人材と培ったスキルがマッチすると、内定を貰いやすくなるでしょう。
企業からすると、1から研修をする手間が省けるので即戦力として考えられるので、採用してもらいやすくなる背景があります。
また、営業職からの転職を目指す方については、事業開発においては転職活動がしやすいです。
営業の経験があると、優れたシステムを開発した時に売り込んでいける力が身についていると判断されます。
どのような状況でも言えることですが、日頃から自分が必要なスキルを磨いておき、準備を怠らないようにすべきです。
事業開発のキャリアパス
事業開発職に就くと、どのようにキャリアを積んでいくのかについてチェックしていきましょう。
- 入社、新人
- マネージャー・係長
- 全体の責任者
新人の時は会社に馴染みつつ、経営戦略に基づいた事業課題の設定や計画の策定・推進などを行う業務に従事します。
上司の指導の下で経験を積み、一人前の事業開発者として成長することを目指している段階です。
そこから努力が認められ結果が伴うようになれば、マネージャー・係長など責任のあるポジションに就任していきます。
ここまでくると、チーム全体にも目を向けなければいけないので、責任感を強く持つ機会も増えるでしょう。
チームがスムーズに動けるように管理し、問題が起こったときには解決に向けて指示出しを行うことが必要不可欠です。
そして、全体の責任者にまで昇格するとクライアントと直接関わって、何を求めているのかを把握します。
新規事業を行うために、根本的なところから必要な機能を考えて計画を設計しなければいけません。
また、経営についても考えるのでチーム全体の最高責任者となります。
事業開発の最新動向
事業開発は時代によって大きな変動が起こることもあるとお話ししてきましたが、現状を踏まえたうえで今後の動向について以下で確認しましょう。
既存業界のIT化
AI・5Gなど新たに登場するデジタル技術により、人のいらない業界が増えることが予想されています。
代表的なところでは、人を介すことが必要だった通訳の自動化です。
人件費を削減すべく、IT化を進めるのが仕事である新規事業では需要が高まるでしょう。
少子高齢化とグローバル化による市場競争
少子高齢化による人口減少問題は、成長し続けてきた日本経済の戦略が問題となっています。
さらに、グローバル化による国同士の競争・技術革新が進んでいるのが現状です。
商品力は日本がトップクラスですが、売る技術は海外のほうが秀でています。
なので、日本のモノづくりのクオリティーと海外のマーケティング力を融合させると、絶大なビジネス効果を生むことが期待できるでしょう。
利益を出す方法の見直し
単発で大きな額を売り上げるより、少額でも継続的に売り上げを出せる方が重要です。1度きりのビジネスだと、続けてやっていけません。
長い年数営業している飲食店に行くと、全体数は多くないものの常連さんと呼ばれるお客さんが何人かいます。
そういったお店が営業を続けられるのは、一回で多額のお金を落としてくれる人よりもコツコツと払ってくれる人がいるからです。
事業開発でも同じで、クライアントと深い信頼関係を築くことが求められるでしょう。
おすすめの本
事業開発の仕事を希望するにあたり、就活・業務に役立つ情報を手に入れたいと思っている方は多いと思います。
しかし、書店や図書館に行くと種類が多すぎてどれを読めばいいのか分からなくなってしまうでしょう。
そんな方に向けて、以下では事業開発に取り組むうえで読んでおくべき本を3冊紹介していきます。
新規事業の実践論
事業構築の考え方から企画案の通し方まで、基本となるポイントを解説している書籍です。
5000の事業を支援し、自らも起業した元新規事業開発室長の経験を基に「やるべきこと」「やってはいけないこと」の違いを学べるでしょう。
また、日本人が独立起業よりも社内起業の方が向いている理由や上手くいくチームの特徴など新規事業の成功確率を高める方法について紹介しています。
ゼロからつくるビジネスモデル
名の知れた経営者がどのような発想で動いているのかを分析し、ビジネスモデルの事例を交えながら説明している書籍です。
ビジネスモデルを並べるだけではなく、紹介されているビジネスモデルの本質を見極めてどのようにパターン化したかまで著されています。
解説されている方法が自分のやり方・性格に合っているのかを考えられ、事例の種類も多いため実践にも移しやすいです。
そのため、事業内容の規模を問わず新アイデアを0→1で作ろうとしている方や、ビジネスモデルに関心がある方にもおすすめでしょう。
事業計画に落とせるビジネスモデルキャンバスの書き方
新規事業担当者・新人起業家に向けて、紙1枚から作る事業シナリオが漏れなく描かれている書籍です。
事業構想からビジネスの構造を可視化するフレームワークの書き方や仮説検証などの解説が、図やデータを用いられていることで分かりやすいでしょう。
さらに、計画書の書き方や投資を得るために必要となるプレゼンテーションのチェックポイントについても触れられています。
通販サービスを展開している事業のビジネスモデルキャンバスの事例が掲載されているので、事業開発の仕事を具体的にイメージしやすいです。
まとめ
ここまで事業開発の職種研究について進めてきました。
自分の携わった商品・サービスが世の中で多く使われていると知ったときは、何にも代えられないやりがいを感じられるでしょう。
また、本サイトでは事業開発以外にも知識を深めたいといった方に向けて様々な職種研究について解説しているので、ぜひ参考にしてください。
自分にとって少しでも居心地の良い職場で働けることを祈ります。